広島の考古資料を後世に伝えたい  ー考古学研究室開設60周年記念

寄付総額

6,030,000

目標金額 4,000,000円

寄付者
252人
募集終了日
2024年11月18日

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2024年11月07日 12:00

研究室の活動報告06:卒業論文のテーマ紹介 後編

こんにちは。広島大学文学部考古学研究室です。

 

 

第一目標達成後も温かいご支援をたまわりまして、誠にありがとうございます。大変励みになっております。

第二目標達成に向けて、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

さて、本日は卒業論文のテーマ紹介 後編になります。

 

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4人目:Eくん

私は、卒業論文のテーマとして花十字紋瓦という遺物を扱っています。花十字紋瓦は、「花十字」という変形十字架を文様に持つ軒丸瓦(建物の軒先に葺く瓦の一種)です。十字架をモチーフに持つことや17世紀初頭の長崎市内に存在したキリスト教会の遺構や周辺遺跡からの出土が主であることから、近世初期、長崎市内のキリスト教会の建物に葺かれていたと考えられています。 

この花十字紋瓦ですが、長崎市内で瓦が用いられだした1600年頃から徳川幕府によるキリスト教禁止令が出され教会がすべて破壊された1614年まで使用された瓦であることが分かっています。この15年にも満たない中で実に8型式もの花十字紋瓦が出現し、教会の屋根を飾っていました。この8型式の花十字紋瓦は「花十字」の形で3種類に大別でき、この違いは当時日本で派閥争いを繰り広げていたイエズス会と托鉢修道会の対立に起因するものと考えられていました。しかし、花十字紋瓦をよく観察すると各型式の瓦は似たような要素を持ちつつ徐々に細部の形状が変化していく様子が観察できま

このことから私は卒業論文で、花十字紋瓦について、その型式の変化に着目し、各型式がのように変遷していくか着目することで、花十字紋瓦の利用状況、ひいては当時の教会造営の実態に迫りたいと考えています。

 

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5人目:Yさん

こんにちは、学部4年生のYです。卒業論文では、広島市で出土した瓦に残る被爆痕跡の考古学的研究に取り組んでいます。被爆痕跡とは、例えばガラス瓶が異常に湾曲するなど、被爆時に極端な高温や衝撃を受けた結果と考えられる痕跡のことです。今回、研究対象としている瓦は、耐火性が高い材質であるにもかかわらず、極度の高温下では表面が熔けて泡立つという性質を有します。また、瓦は基本的に屋外や建物上部に用いられるため、直接熱線などの影響を受けた可能性が高い資料です。定説の通り、瓦の泡立った痕跡が被爆時のものであるならば、熱線や火災の影響を示す重要な鍵といえるでしょう。しかしながら、この痕跡が被爆時のものであると直接的に証明している研究はこれまでにありません。さらに、瓦にみられる痕跡は形や大きさなど様々ですが、どのような要素が形状を決定づけているのかこれまで明らかになっておりません。
そこで、卒業論文では第一に、瓦に残る痕跡は被爆時のものであるかどうか、第二にその痕跡の形状がどのような要素に影響を受けるかを明らかにしたいと考えております。具体的には、瓦に見られる痕跡の形状や範囲、瓦の種類を分類し、前者については痕跡のある瓦がどのような状況で出土しているかを分析します。後者については、爆心地からの距離、瓦の向きや角度、種類といった要素を検討しながら、瓦の被爆痕跡がどのような状況下で生じたのかを考察していきます。

 

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広島大学総合博物館にて資料調査中のYさん

 

 

 

卒業論文の提出締め切りまであと80日ほどです。

ラストスパート、最後まで諦めずにがんばってください!完成を楽しみにしています。

(修士論文はあと60日ほどです…)

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