晴天

お葬式などでは雨が降ると涙雨と言われます。

 

悲しい涙が雨として降るという表現です。

 

何度か葬儀に参列をしたことがありますが晴れていたのにその時だけ雨が降ると言うことがよくありました。

 

今日はマイさんの火葬を行ってきました。

 

治療期間が長く特にこの1年は投薬を多くしていてもしかすると回復するのではと期待があったのですが叶うこともなく。

 

薬をあげたり強制給餌をすることがなくなりました。

 

スタッフもたくさんお世話をしてくださいました。

お客様もたくさん可愛がってくれました。

 

本当にありがとうございました。

 

 

たくさんのお花に囲まれたマイはとても綺麗でした。

 

預けたあと車にもどり、ふと地面をみると陽炎。

 

マイが空へと昇っているのだと実感しました。

 

……。

 

火葬が終わりマイさんを骨上げをしました。

 

細く小さく華奢でマイさんらしかったです。

 

今日から49日はオハナにいます。

 

その後はオーナーの自宅にて埋葬をします。

 

埋葬地にはセイヨウイチイの木と菩提樹が植わっています。

 

セイヨウイチイは古代ヨーロッパ、特にケルトやゲルマン文化の間で「死」「再生」「異世界とのつながり」を象徴する特別な木。キリスト教でも常緑樹であることから「永遠の命」「復活」の象徴とされました。

 

菩提樹はヒンドゥー教においてとても神聖な木です。聖典バガヴァッド・ギーターには、宇宙の秩序（ダルマ）や輪廻（サンサーラ）を象徴し、根が霊的な世界（ブラフマン）につながり、枝が物質世界を表すとされています。

 

どちらも「生」と「死」に謂れのある木。

 

そのような木に囲まれてこの子たちの魂は永遠となりまたは輪廻するのだと思います。

 

 

 

個人的にヨーガ心理学を学んでいたのでバガヴァッド・ギーターなどはとても馴染みのある聖典です。

 

この気持ちの行き所のヒントにもなりました。

 

自分が行っているのはバクティ・ヨーガなのです。

 

悲しむことはダメなことではありません。

 

悲しい気持ちを抑える必要はありません。

 

悲しいことは素直に悲しめばいいのです。

 

これは全ての愛なのだと思います。

 

ひとしきり悲しんで少しでも落ち着いたときに空を見上げてみます。

 

本日は涙雨どころか雲一つない晴天。

 

無限に広がる宇宙に繋がっています。

 

そして、宇宙（ブラフマン）とつながるとき、私たちは決して失われることのない存在であると気づきます。

 

亡くなった子たちもまた、この無限の広がりの中で、今も変わらずそこにいるのです。