寄付総額
目標金額 13,000,000円
- 寄付者
- 716人
- 募集終了日
- 2025年8月29日
介助犬ユーザーからお礼とご挨拶
ほじょ犬育成応援プロジェクト2025は、皆様のご支援のお陰で目標の50%を達成しました!!
クラウドファンディングは残りあと2週間となり、目標達成が非常に厳しい状況となっておりますが、一頭でも多くの補助犬を必要とされる方のもとにお届けするため、スタッフ一丸となり最後まで諦めずに挑み続ける所存ですので、皆様の応援、最後までの伴走を何卒よろしくお願いいたします!
皆様の温かい応援の中に補助犬ユーザーと補助犬の仕事や日常についてのご質問やコメントも複数頂戴しております。そこで今回はプロジェクトリーダーで介助犬ノースのユーザーである私、安杖(あんづえ)直人のケースを紹介させていただきます。
【平成13年10月25日19時頃】
仕事からの帰り道、静岡県御殿場市の滝ケ原街道でそれは突然起こりました。
家に向かっていつものように250ccのバイクを走らせているとき、対向車が突然目の前に迫り、そのまま衝突。
いまから24年前、私が31歳のときでした。
相手の不注意による正面衝突。
背骨は折れ、肋骨が6本折れ両方の肺に刺さり、出血多量と呼吸困難、生きているのが不思議だといわれてもおかしくない凄惨な事故でした。そして、この日を境に、私の日常が変わってしまいます。一命は取り留めたものの、この事故で胸から下の感覚を失ってしまったからです。
平成5年に防衛大学校を卒業後、北海道名寄駐屯地に陸上自衛官として勤務。名寄で7年間過ごした後、富士山の麓にある陸上自衛隊 富士学校に教官として任務についていました。
そして、1年を少し経ったこの日、否応なしに自分の人生を突然変えざるをえなくなる、この出来事に遭遇してしまったのです。
この事故が原因で、私は脊髄を損傷し胸から下が完全に麻痺。車椅子生活となり、自衛隊も辞めることとなってしまいました。
【事故~自立まで】
私はいま、東京の高田馬場のマンションで一人暮らしをしています。
もともと自立心が強く、このような身体になっても親の世話にはなるまい、と思って東京で一人暮らしを始めました。
出身は秋田県。高校を卒業後、横須賀にある防衛大学校に進みました。
戦国武将が大好きで、当時の武将は15~16歳で元服をし一人前の男として扱われることから自分も高校を卒業したらすぐに独立したいとずっと思っていました。防衛大学校に入ると学生ですが公務員となるので、この道を選びました。
とにかく、自立がしたかったのです。
事故による入院生活は約1年半。治療とリハビリを重ねてようやく退院したのは、平成15年3月。退院後は秋田の実家に戻り、しばらく両親に世話をしてもらいながらリハビリを続けていましたが、それも1年位で身の回りのことが殆ど自分でできるようになるとまた「自立したい」という気持ちがむくむくと湧き上がってきました。
そこで学生時代に何度か遊びに来て馴染みがあり、自衛隊仲間も多く住んでいる高田馬場にマンションを購入し一人暮らしにチャレンジすることにしました。とはいえ、すぐにいきなり一人暮らしすることはやはり難しく、しばらくは母親に付き添ってもらいました。
「とにかく自立する。」
高校生のときから抱いていたその気持ちは、身体の3分の2が動かなくなっても変わることはなく、1年後には、母親の手を借りることもなく、身の回りのことを全て自分でできるようになりました。
事故当時の年齢が31歳のまさに働き盛り。これからもっと様々人生の道を築いていく時期でしたが、そのようなタイミングで重度の障害を負い、社会からもドロップアウト、これから先をどう生きていくべきか……。さすがに心の奥底に不安と一刻も早く社会復帰しなければ、という非常な焦りを感じた時期がありました。
【心の支え】
そんな時心の支えとなったのが真田信繁(幸村)の存在です。
真田信繁は大阪冬の陣・夏の陣で「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」と言われる程の活躍をしたことで有名ですが、大阪の陣より15年前、豊臣方である西軍の将として参加した関ヶ原の戦いでは徳川家に敗れた幸村は、父昌幸とともに高野山の玄関口となる和歌山県の九度山というところに蟄居を命ぜられました。
このときの信繁の年齢が31歳(諸説あり)。大坂の陣に返り咲き、勇敢な戦いで名を馳せるまで、ここからさらに15年の年月を要することになります。
戦いに敗れ、蟄居という処遇は、戦国武将にとってまさに人生最大の落ち目。
自暴自棄になってもおかしくない状況でも信繁は15年もの長い間、身を腐らせることなく、日々淡々と下積み生活を重ねて、見事に返り咲いた信繁の生き様は同じ31歳でドロップアウトした当時の自分にはものすごく心に響くものがありました。真田信繁のような高名な武将でさえ活躍の陰には15年もの下積みの歳月があった、それだったら自分の5年や10年という年月もどうってことないな、と思えるようになり、それからは余裕をもってリハビリに時間を費やすことができるようになりました。
【介助犬とのくらし】
私が介助犬とともに暮らすようになったのは平成18年。母親の手助けも必要なくなり本格的に一人で暮らし始めたときでした。同じマンションに暮らしている介助犬ユーザーの方から、日本補助犬協会のことを紹介されたことがきっかけです。
初代は、黒いラブラドールレトリバー、フレザーくん。
2代目は、イエローラブのダンテくん。
3代目の現在は、黒ラブのノースちゃん。
日常のほとんどのことを自分でできますが、介助犬がいることで大変な安心感につながっています。
障害者の一人暮らしには様々なリスクがあり、トイレやお風呂場で車椅子から落ちて自力で動けなくなるようなこともあります。
そのようなとき、介助犬がいると「テイク携帯」の指示で携帯電話を私のもとに運んできてくれるので、非常事態のときでも外部に連絡することがきるのです。
また、介助犬の世話をすることで、規則正しい生活となり、精神衛生上も好ましい影響があります。
介助犬といえども、当然フードをあげたり、トイレをさせたり、散歩したり、という日常の世話が必要です。私のような重度の障害者が犬の世話をできるのも訓練された介助犬だからこそですが、「誰かの世話をする」ということが、実は非常に大切で尊い行為で、これが能動的な心の動きにつながっていきます。
障害を持つと「誰かに支えてもらう」という受動的な気持ちについなりがちですが、介助犬の世話をすることで「自分でも誰かの役に立てる」といった自発的な気持ちへの誘いとなり大きな自信につながります。
また犬には障害者=弱者といった先入観はないようで、障害者であってもユーザーである自分を頼りにしてくれているようです。
それは、初代フレザーくんを連れて、秋田の実家に帰ったときのことでした。
とてもひどい雷雨の日がありました。
フレザーくんは、雷が大の苦手です。
雷が鳴るたびに、フレザーくんは怖がりあたりを走りまわったり、オドオドしたり、ずっと怖がっていました。そしてついには、あまりの怖さに助けを求めて私の膝の上に飛びのってきました。
部屋には私の他に両親がいましたが、フレザーくんが助けを求めて迷いなく飛びついた先は、障害を持った私のほうでした。
犬には障害の有無は関係ない、フレザーくんの愛情、パートナーシップを感じた瞬間でした。
【最後に】
「残存機能の活用」という言葉が好きです。
これは身体のどこかの機能を失っても、残った機能を強化することで補う、という考え方です。
私の場合は下半身の機能を失いましたが、上半身をパワーアップすることと、介助犬のサポートで何不自由ない生活を送ることができるようになりました。
何かマイナスな出来事があった時、くよくよしていても何も始まりません。一刻も早く、くよくよするのをやめ、今、自分ができることに全力を尽くさなくてはなりません。
現在、私は日本補助犬協会職員として広報活動や事務職に従事する傍ら、パラリンピック出場を目指し、車いすカーリングに励んでいます。
最後になりますが、補助犬育成事業を日頃より温かく支えてくださる皆様に深く感謝申し上げますとともに皆様の益々のご健勝とご活躍を心より祈念申し上げます。
日本補助犬協会 安杖 直人
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