モニュメントで恩返し

こんにちは

保健所犬猫応援団旗手の君島 健です。
残すところ、プロジェクトも半分。

今日は、モニュメントでの恩返しを書かせていただきます。

 

 

 

 

私がまだ小学三年の頃の話し…、実に半世紀も前の話しでお許しください。

子供の頃は、親の都合で転校になるということはよくある事です。私の場合、福島から新潟という隣りの県への転校でした。そこには大きな言葉と言う壁、転校生と云う目新しさが無くなった頃、今よりも言葉の標準化に至っておらず、福島のずうずう弁は、他県の人からするとまるで外国語の様に聞こえ、嘲笑やよそ者としてからかわれ、仲間外れやイジメの対象になり始めました。そんな日々、家では家族に隠れ、愛犬の元で悔しさに涙した記憶は、愛犬の優しい眼差しと共に今も鮮明に蘇って来ます。

そんな時代、ちょうど同じく郡山出身の西田さんがTVの中で活躍をはじめ、私の大きな励みになりました。しかも、TVの中では私の叔父の名前を「君島先生」…、奇跡の言葉、西田さんが小学校の恩師だった叔父を慕ってくれ、番組の中で度々発した名前！そのおかげで郡山出身の私のプライドが見事に救われ、TVの中から言葉や偏見を無くしてくれた西田さんでした。

いつか、愛犬と西田さんに恩返しと思いつつ歳を重ね、東日本大震災が起り、犬猫の活動を開始、ご支援者さまのモニュメントを創りはじめたことをきっかけに、恩返しのとっておきのアイテムとなり、叔父の伝手で西田さんに送らせていただくことができました。ご丁寧にご連絡もいただき、長年の心に思っていた恩を返すことができました。

 

 

 

 

震災後、西田さんの『星守る犬』 を観る機会がありました。

『星守る犬』は、お父さん（西田さん）と秋田犬ハッピーが、東京から福島、宮城、岩手、青森、北海道へと旅を続けるロードムービーで、お父さんは失業と離婚と人生の岐路に立ち、愛犬と旅しながら、現代社会のひとつの物語を見せてくれる映画です。欲も無く生きるのに懸命で誠実に、ただただ生きるお父さんを最後まで、支え、見守ってくれた愛犬ハッピー、そんな人生の儚さと、愛犬がもたらしてくれるかけがえのない幸せは、涙なくして観ることができない切ない映画でした。しかし、犬猫たちへの想いをより一層強いものにしてくれました。

 

生きにくい世の中になりつつあるのも確かだです。でも、大きな流れの中では何も出来ない、犬猫の殺処分も同じかも知れませんが、でも、想いをもって始めれば、きっと変えることが出来る。犬猫共生施設は現代社会の価値観に取り残されも、ただ、懸命に生き、幸せを願う人生の一つの可能性を見出す場所になれたたらと願っています。 

 

 

 

西田さんへの恩返しの伝手になってくれた叔父は、今年一月に92歳で他界しました。叔父にお願いして僅か数か月後でした。悔いを残すことなく恩を返せたこと、取り持ってくれた 叔父に感謝するばかりです。西田さんより犬猫の活動に賛同をいただきました。いつか、施設開設を実現し施設にお立ち寄りいただけることを願っています。

 

 

 

犬猫共生施設は保護施設ではありませんが、きっと、日本の殺処分を無くし、犬猫はもちろん

人があたたかくなれる場所と信じています。

 

 

どうか、シェア、ツイートでの拡散が、大きな力になります。施設開設に向けてご支援、そして皆さんの大切な明日への投資はとてもありがたいです。そして、モニュメントも想いを寄せる方に伝わればきっと大きな力になってくれると信じています。ぜひ、まだ、こんな愛護があることを知らない方々にも広めていただけますようお願い致します。そして、モニュメントは犬猫を愛する皆さんへの感謝のカタチです。 

 

 

一匹でも多くの犬猫が幸せに巡り逢えますように！