これからのDMRチームが担う役割

私たちにとって初めてのクラウドファンディングが、本日最終日を迎えました。

ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

 

「日本には地雷が埋まっていないから、日本人にはどうしても、地雷問題を身近な問題として感じられない」そのように言われることがあります。

 

しかし今回クラウドファンディングに挑戦し、実に200人以上の方からご寄付をお寄せいただくに至りました。

また温かい応援メッセージを多数頂き、大きな励みになりました。重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

最終日の本日は、ご支援頂いたDMRチームが今後担っていく役割についてお伝えします。

 

現在、私たちはカンボジアとウクライナの二国を大きな対象と見ており、カンボジアでは活動中、ウクライナでは活動準備中です。

 

【カンボジア】

少し遡って今年1月、ともにDMRの開発を進めてきたパートナーであるCMAC（カンボジア地雷対策センター）から、「DMRをCMACの装備として採用し使い始めたい」との意向と、合計25台という予定導入台数が示されました。

これから数年かけて行っていくこのプロジェクトにおいてDMRチームは大きな役割を担います。

 

 

DMRチームは組成当初、チーム内の2人がトレーニングを受けてDMRオペレーターとなり、今ではチームの5人全員がDMRを扱えるようになりました。 

25台の導入が進むと、CMAC内にDMRのオペレーターが少なくとも50人は必要になります。

この50人に対して先輩として指導する役割を、現在のDMRチーム5人に担ってもらうことになります。

皆様のご支援を受けたチームメンバーが指導者となって活躍する日が近づいています。

 

【ウクライナ】

2年前からロシアと交戦状態にあるウクライナの国土には、大量の地雷が新規埋設されてしまいました。取り除くためには、大規模な活動が展開される必要があります。

しかし、その過程では作業者が巻き込まれる事故がすでに起こっており、ウクライナでもDMRを活用して危険な作業を安全化してほしい、また早く安全な土地を取り戻しウクライナ本来の姿に戻ってほしいと願っています。

 

今年4月からの事業年度で日本の大手企業様のCSR予算を割り当てて頂けることになり、DMRをウクライナで活動する地雷除去を行う国際NGOに供与する計画がスタートします。

現時点では私たちが交戦中のウクライナに頻繁に通うことは難しい状況ですが、この活動によってウクライナにDMRを導入するプロセスを開始することができます。

 

【展望】

カンボジアのCMACは、ウクライナの地雷除去活動を支援しています。

カンボジアの30年以上にわたる地雷除去経験を、これから本格化するウクライナの地雷除去活動に役立てる支援活動で、この活動には日本の独立行政法人国際協力機構（JICA）が大きく協力しています。

https://www.jica.go.jp/information/blog/1522013_21942.html

 

私たちはDMRをこの三国間の支援活動に組み込んでもらうことを目指しております。

 

残りの時間はあと10時間ほどになりました。

皆様からいただきましたご支援は現時点で384万円（128％）、ネクストゴールまであと16万円となっております。

引き続き、皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。