古代出雲人の人骨から、縄文人・弥生人のルーツに迫る挑戦!
古代出雲人の人骨から、縄文人・弥生人のルーツに迫る挑戦!

支援総額

2,191,000

目標金額 2,000,000円

支援者
133人
募集終了日
2018年11月19日

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2018年10月31日 09:55

古代人骨DNA解析の説明(素人作成メモ)

DNA解析とは(素人による素人のための参考メモ)
プロジェクトで書かれている用語が難しくてよく分からないので説明してほしいとの声がありましたので、事務局(素人です)作成のものを載せます
(専門家が書いたものではないので、不正確な点はご容赦下さい。)
第1 用語の説明
 DNA:細胞内の化学物質で、このDNAに書かれているヒトをつくる設
     計図の情報が染色体に記録された遺伝子である。
 ゲノム:遺伝情報の全体のことである。
 ミトコンドリア:細胞内の構造物の一つで、一つの細胞にたくさん含まれ
         ている。
 ミトコンドリアDNA:ミトコンドリアの中のDNAで母系遺伝をする。
      精子と卵子が結合した時点で、精子のミトコンドリアは消滅し、卵子の
  ミトコンドリアだけが生き残るため。
 ミトコンドリアゲノム:約1万6500個の塩基の連なり
   核  :  細胞の核で、その中にぎっしりと遺伝情報が詰まった染色体             を含んでいる。
   核ゲノム: 約30億の塩基からなる。
   SNP解析:核ゲノムの比較に用いられるゲノムのDNA配列の中にある                     塩基の違い(一塩基多型)に絞って行う解析
              SNPを調べる技術は21世紀になって開発された。
              SNPは集団の中で突然変異によってランダムに生まれるので、別
     れてまもない集団には共通するSNPが多く、はるか昔に別れた集
     団同士では、お互いに別の集団のSNPが蓄積されているので、共
     通するSNPは少なくなる。
   全ゲノム解析:核のゲノムを全部調べる方法
                ミトコンドリアDNA解析に比べ、情報量が圧倒的に増え、男系と
     女系の双方の情報を総合した分析が可能
                古人骨のゲノム解析可能になったのは、2010年以降
 ハプログループ:ヒトが世界に拡散する過程で突然変異により様々な系統 
        に別れていくが、それぞれの系統をハプログループとい
        う。
                  ハプログループにより、どの系統に属するか分かる。
第2 ミトコンドリアハプログループ
   1 現在の本土日本人が所属するハプログループの種類
    Dグループ、Bグループ、M7グループ、Aグループ、Gグループ、 
    Fグループ、N9グループ、N8グループ他、実に多種のハプログ
    ループがある。
        注目は、縄文人に遡るM7aとN9b。
    (篠田謙一 「日本人になった祖先たち」 NHKブックスより)
        ①ハプログループD
           D4 32.61%の人
              D5  4.80%の人
              日本人の中で最も多い集団
           南回りで東アジアにやってきた集団の中から中国大陸中部で誕生
     した集団と推定
              東アジア全体でも最大のグループ、特に中国東北地方、朝鮮半島
    人口の3割から4割を占める。
        ②ハプログループB
              B4  8.99%の人
              B5  4.27%の人
              約4万年前に中国南部で誕生した集団と推定
             中国南部から東南アジアにかけて人口に占める割合が多い。
              1万5000年以上前に新大陸に渡ったグループ
        ③ハプログループM7
              M7a  7.47%の人
              M7b      4.45%の人
              M7c  0.76%の人
              氷河期に存在していたスンダランドで誕生したと推測
              沖縄が最も頻度が高く、北に行くほど頻度が低いので、日本へは南
    から入ってきたグループと推定
              M7aは縄文人にまで遡る。
        ④ハプログループA  6.85%の人
              主に中央アジアから北アジアぬ分布
              北東シベリアや北アメリカの先住民では人口の過半数を占める。
        ⑤ハプログループG  6.86%の人
              分布は北方に限定。
              誕生は約3万年前 シベリア高原と推定
        ⑤ハプログループF  5.24%の人
              東南アジアでは最大のグループ
              4万年以上前に東南アジアで誕生
        ⑥ハプログループN9  5.24%の人
            N9a  4.57%の人
            N9b    2.13%の人
            Y
             N9aは、中国南部や台湾の先住民に多い。
     N9bは、縄文人にまで遡り、日本以外では見られない。
            北に行くほど人口に占める割合が多いので、北から日本に入ってきた
   グループと推測
             Yは北東シベリア沿海州の先住民に多く見られる。
            アイヌ民族に多く見られるグループ 本土の縄文人からも北海道の縄
    文人からも発見されていない。
        ⑦ハプログループM8a  1.22%
             漢民族の集団の中に一定の割合で存在
              中国北部で誕生したグループと推定
   2 縄文人骨のミトコンドリアハプログループ
        縄文人骨はM7aとN9bという2種のハプログループが多数を占め
   る。
        地域差があり、関西以西では M7aが卓越、北海道・東北ではN9bが
   多数
         M7aの成立は、3万年~2万年前で、縄文時代の開始時期よりも前
   の旧石器時代に南から日本列島にきたものと推定。
    3 ミトコンドリアハプログループから分かること
     ① 現代の日本人集団は、均一の遺伝子を持つ集団ではなく、多方面から
    日本列島にやってきた多様な遺伝子を持つ集団が緩やかに混合した集
    団である(アジアの広い地域からのDNA系統が集まっている。)。
     ② 縄文人は沖縄から北海道まで遺伝子的に均一の集団ではなく、 
     地域差がある。<ーーーM7a南方ルートのグループとN9b北 
    方ルートの存在
      ⓷ 一般には、縄文は関東以北の東日本を中心とした文化であり、縄文時
   代を通じて多くの人口を抱えていたとされるが、現代に繋がる縄文のD
   NAは西日本のものが多くなる。
      ⓸ 関東縄文人はハプロタイプM10の頻度が最も高いが、他集団では見
   つからない。ーー>現代の日本列島人に近い。
      ⓸ 日本列島に最初に到達した旧石器人は約4万年前のことと推定されて
   おり、、縄文人に繋がる旧石器時代人とは異なる集団であった可能性が
   ある。
第3 東北縄文人の核DNAの解析結果
      核DNAの膨大な塩基配列データは、次世代シークエンサーの開発により
     可能となった。
     主成分分析等の分析結果、縄文人は、現代のアジア人とも、北東アジ
  ア人とも近くなかった~出アフリカ後初期に分岐した集団か?~。
      即ち、出アフリカをしたヒトの集団から東ユーラシア系統と西ユーラ 
 シア系統に分岐した後、いくつかの大きな分岐の後、1万5000年以
 上よりずっと前に、東北の三貫地縄文人系統と、「現代の東アジア人と
  南米人」につながる系統(その後、東アジア人系統と南米人系統に分岐、
  東アジア人系統はその後さらに5集団に分岐)に分岐したと推定されて 
 いるーーー>縄文人は極めて特異な集団
    西日本縄文人は、データなし ーー>古代出雲人骨解析の重要な意義
                   がある。
                                                                       以上

リターン

3,000


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【感謝を込めて】お礼のメール・活動報告メール

・お礼のメール
・活動報告メール

申込数
67
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年1月

10,000


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【感謝を込めて】古代人骨DNA解析報告会・ご招待券2名様分・活動報告をまとめた冊子

・古代人骨DNA解析報告会招待券2名様分

本プロジェクトの成果を、斎藤成也教授(又は神澤秀明博士)にご報告いただく、報告会へのご招待券を2枚お送りします。

※場所については東京、出雲会場他を予定
※日程・会場は、調整中のため、後日詳細をお知らせさせていただきます。

・お礼のメール
・活動報告メール
・活動報告をまとめた冊子・冊子にお名前

申込数
82
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年5月

3,000


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【感謝を込めて】お礼のメール・活動報告メール

・お礼のメール
・活動報告メール

申込数
67
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年1月

10,000


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【感謝を込めて】古代人骨DNA解析報告会・ご招待券2名様分・活動報告をまとめた冊子

・古代人骨DNA解析報告会招待券2名様分

本プロジェクトの成果を、斎藤成也教授(又は神澤秀明博士)にご報告いただく、報告会へのご招待券を2枚お送りします。

※場所については東京、出雲会場他を予定
※日程・会場は、調整中のため、後日詳細をお知らせさせていただきます。

・お礼のメール
・活動報告メール
・活動報告をまとめた冊子・冊子にお名前

申込数
82
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年5月
1 ~ 1/ 6

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