ミャンマーの今：経済事情

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今日はミャンマーの現在の経済事情について、現地からいただいた情報からお伝えしていきます。

 

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軍事クーデターが起きてから、ミャンマーの経済状況は急速に悪化していると言います。わずか118日でミャンマーチャットの価値は急激に下落、経済は全体としてほぼ停止し、ドミノ効果のように落ち込んで来ています。

 

国内の外国為替レートと商品価格は急騰し、家畜や農業用品から燃料や食料に至るまで、日常に不可欠な物の価格が押し上がっています。また国境を超える海外取引は大幅に落ち込んでおり、非常に不安定な状況です。

 

混沌としたこの状況は、貧困層からエリート層・大物実業家まですべての階級の生活に悪影響を及ぼし、国民の収入源が消えてしまったような状態におかれていますが、誰よりも経済的な余裕がなかった方々は最も苦しんでいます。

 

また軍事政権は、インターネットへのアクセスを不法に制限することで、全国規模の巨大な抗議行動を抑制しようと試みていますが、結果、モバイルデータ通信を失ったことで、銀行システムまでもが機能不全に陥ってしまいました。またこの短期間に、軍は国債と手形を競売にかけ、ミャンマー中央銀行は 2,400 万米ドルを売却しました。

 

中央銀行と多くの民間銀行は、通常のサービスをあえて提供しないことにし、多くの民間銀行は顧客へ扉を閉ざしています。銀行は、口座による 1 日あたりの引き出し額の制限を大幅に削減し、引き出しの回数も制限したため、毎日何千人もの人々が ATMに並んでいます。現在の政治的混乱から誰もがすべての銀行からすべての預貯金を引き出すことを切望しているような状況です。

 

 

中央銀行と悲惨な状況にある民間銀行の混乱は、経済の失敗をさらに加速させています。クーデター以降、軍による非人道的な政治的抑圧は国を安定させることができず、外国からの投資は撤回され、国際的な人道支援は後退しています。

 

軍事指導者、その家族、そしてこのクーデターに関与しているすべての人々に対する国際的制裁は益々厳しくなっており、ここまで述べてきたすべての事柄は雪だるまのようにミャンマー経済を急速な衰退させることにつながっています。

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