かわいそうだけでは助けられない　野良猫さんのこと⑨

おはようございます　奥です

かわいそうだけでは助けられない　野良猫さんのこと　シリーズ
今日で9話目　

自分たちの今までの活動を振り返るため記録するためにも
書いておきたいな　と思っています
そして　皆様にも野良猫さんの現状を知ってほしいと願います
お時間のある時に読んでいただけたら嬉しいです

 

和歌山県海南市のある海岸沿い　
たくさんの野良猫さんたちのこと　聞いてください

ご相談をうけて出向いたその場所
ある工場の玄関口　たくさんの野良猫さんがいました
正門には　野良猫に餌をあたえないで　の看板も。。。
奥の海岸沿いにも　たくさんの野良猫さんがいました
そして　テトラポットの間には　息絶えた猫の姿も・・・

 

 

この子たちはいったい何を食べているのだろうか
調べていくうちに　複数の方がご飯をあげていることがわかってきました
なら　生きていける　やろう　TNRを　と

そして　松原のエイベットさんに予約し　一斉捕獲
工場内立ち入りの許可をいただき　２日間連続で行いました。

 

 

 

そこには　たくさんの猫たちがいました。
冬は寒い　喉をうるおす水もない　そんな場所で・・・
みんな頑張って生きていました。

 

 

そして・・・足にけがを負っていたかんちゃん
リリースできずに　保護　今もシェルターにいます
みんなのお母さん役でとっても優しいかんちゃんです

人なれ抜群だったチャト　リリースするも何度も捕獲器にはいり(笑)
保護決定　猫エイズ陽性でしたがとっても素敵な里親様に迎え入れていただきました

 

この現場では　最終18命のTNR　　５命の保護　となりました
雌猫の9割が妊娠猫という　ぎりぎりセーフだったと思います。

この工場も　後に閉鎖となり　今　あの子たちがどうしているのか
生きているだろうか　そんなことを考えつつ
こうして　お外に生きなければならない猫をなくすこと
それが一番大切な事と思います。

なんであんな民家もない場所で　野良猫さんたちが生きなければ
ならなかったのか
一番最初は捨て猫だったとお聞きしました。
それが　また　捨てられて　そして増えていく
かわいそうに思いご飯をあげる　そんな負の連鎖
いったい　どれだけの命がなくなったのだろうか

もっと前に　不妊手術をしてあげられていたら
こんなに増えることはなかったのに・・・・
それでも　誰もそんなことは考えなかった
そこまでできなかった
自分の家の前にいたなら　もしかしたら行動したかもしれない
だけど・・・

それでも　それじゃ　あかん　と思います
ご飯をあげたい　その気持ちは本当によくわかります
猫にとってはとてもありがたいことだと思います
だけど　そうしているうちに　また次の命が生まれる
これは永遠に続くのです

そんな猫たちに　未来永劫ご飯をあげ続けることができますか？

なら　どうしたら？
それは　一代限りの命として　その命だけを守っていく
それしか助けられないのです

もし　猫をかわいそうに思いなんとかしてやりたいと
思うなら　不妊手術を施してご飯をあげてその猫生全うするまで
見守っていただけたら　とてもすてきだなぁってそう思うのです。
そんな世の中を　さくらねこの歩く街　和歌山になる日を夢見て
頑張ります。