「漁港のない川崎」発　熟鮮魚はいかにして誕生したのか？

ご覧いただきありがとうございます。

 

皆さまは、川崎北部市場から生まれたお魚ブランド・発酵熟成熟鮮魚がどのようにして誕生したのかご存知でしょうか？

 

 

ことの発端は、日本人の魚消費量の低下、それに伴う市場の混迷でした。

 

私たちが働く川崎市北部市場もその煽りを受けており、何か現状を変えるような、魚の価値を高める新たなブランドの確立を模索していました。

 

これと時を同じくして、「多様な主体の連携によるオープンイノベーション都市かわさき」の実現を目指し、川崎市様が川崎信用金庫様などと連携し、我々のような企業の新事業展開の支援を行っていました。

 

この取り組みは全国的にも「川崎モデル」として注目を集めており、大企業やベンチャー・中小企業が有する知的財産や技術を、別の主体が活用して新たに事業化を行う「知的財産マッチング事業」など、地域経済の活性化に向けた活発な活動が行われています。

 

私ども川崎北部市場水産仲卸協同組合のもとには、明治大学発のベンチャー企業であるミートエポック様(川崎市を拠点）の熟成製造技術「エイジングシート」を用いた、熟成魚開発のお話をいただきました。

 

当初、魚は新鮮なものが一番であろうと考えていた節もあり、この提案には驚かされました。

 

しかし、実際にお話を伺っていくうちに「新鮮と熟成という相反する組み合わせって面白いのではないか」と感じ、エイジングシートを用いた熟成魚販売をすることに。

 

日々、試行錯誤を繰り返している段階ではありますが、養殖魚特有の臭いがなくなったり、旨味が増したりと着実に効果が上がっています。

 

「川崎市内で生まれた技術を使い、川崎で魚を熟成させる」、このことが川崎市北部市場に関わる魚消費量の増加につながり、ひいては養殖業界を支える一手になると考えています。

 

この機会にぜひ、皆さまにも熟鮮魚をお楽しみいただきたく思います！

 

どうぞよろしくお願いいたします！