傷付いた野生動物達を救う。運動場を増設し適切なリハビリケアの実現へ
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支援総額

8,808,000

目標金額 5,500,000円

支援者
571人
募集終了日
2023年7月28日

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2023年06月19日 13:00

ネズミ捕りシートで野鳥が命を落とす 海外では『非人道的である』と禁止されているところも

JWCのさとやま保護センターには、様々な理由で野生動物たちが保護されてきます。

その中で、通年で度々あるのが『ネズミ捕りシートやスズメバチ駆除シートなどの粘着剤に誤ってかかってしまった野鳥』の保護事例です。

 

凡そ毎年保護があり、今年に入ってからも駆除シートにかかっていたとして既に4件の保護依頼がありました。

 

保護者提供写真 使用許可済み.jpg
ネズミ捕りシートに掛かってしまったイソヒヨドリ 当到着時死亡
(保護者による提供写真)

 

駆除シートの中でも特に、ネズミ捕りシートは非常に粘着力が高く、くっついてしまった場合、全身に粘着剤が付着して身動きが取れず、それでも何とか逃げ出そうともがいて、羽や足を骨折してしまうこともあります。

実際に、当団体へ保護された野鳥は、どの子も体中に粘着剤が付着して立つこともままならない状態となっていました。

 

粘着剤で腹部と脚が接着し、動けなくなっていたヒヨドリ

 

このようにして保護されてきた場合は、極力ストレスをかけないように注意しながら、こまめに小麦粉とベビーオイルで粘着剤を溶かしながら除去を行っていきます。

以前までは、小麦粉と温めたサラダ油で除去を行っていたのですが、試行錯誤の結果、小麦粉とベビーオイルが一番綺麗に取れ、その後、羽に残るベタベタ感も少なかったので、最近はこの方法を取っています。

 

ベビーオイルと小麦粉で少しずつ除去していく

 

しかし、そういった処置を行う過程で、中には残念ながら命を落としてしまう子もいました。

 

死因として考えられるのは、まず、ストレスによる衰弱が挙げられます。

本来、人に触られることのない彼らが粘着剤除去の為とは言え、一定時間触られ続けるのは多大なストレスをかけることとなります。

もちろん、なるべく短時間で、数回に分けて徐々に除去は行っていますが、それでも多少なりとも負担にはなってしまいます。

それにより、衰弱死してしまう、という可能性が考えられます。

 

もう一つは、粘着剤を喉や消化管に詰まらせてしまうことでの窒息死や消化不良での衰弱死もあります。

除去作業を行い、ある程度体が自由に動かせるようになると、今度は自分で羽繕いをするようになります。

羽に付いた粘着剤をくちばしで器用に取っていくのですが、それをそのまま飲み込んでしまうこともある為、喉や食道にこびり付いて窒息してしまったり消化のできない粘着剤が体内に溜まることで消化不良を起こし、命を落としてしまうのではないかとも考えています。

 

そして、もうひとつ可能性として私たちが考えているのが、『ポリブテン過剰摂取による中毒死』です。

ポリブテンは粘性の強い炭化水素で、ゴキブリやスズメバチの駆除シートやネズミ捕り、他にはスティック状の化粧品などにも用いられている化学物質です。

『中毒』と書きましたが、ポリブテンを含む商品には、『毒性は殆どなし』と書かれている場合が多く、基本的に中毒を起こすことはないとされています。しかし、それはあくまで人間の体重を基準に考えられていることで、体の小さな生き物にとっては、充分に中毒を引き起こす可能性のある物質です。

 

いくつかメーカーの安全データシート*¹の数値を参考にしたところ粘着シートに含まれるポリブテン含有量は80~90%ほどで、有害性に関しての表記は凡そLD50*² : 20000㎎/kg(経口摂取)となっていました。

例えば、ジョウビタキやヤマガラは大体16g前後、エナガはわずか8gほど。

そんな彼らがポリブテンを経口摂取したとして、単純計算で16gの体重ならば0.32g、8gの体重ならば0.16gを経口摂取した場合、50%の確率で死に至ることとなります。

参考までに、親指と人差し指のみで塩をつまんだ際が0.1~0.5gと一般的には言われています。

 

ネズミ捕りシートにかかっていたジョウビタキ
動けるようになったものの、保護から2日後に死亡

 

スズメバチの粘着剤にかかっていたエナガ
動けるようになったものの、保護から3日後に死亡

 

*¹『安全データシート』:化学物質や化学物質を含む混合物を商品として提供する際に、その化学物質の性質・危険性・有害性・取扱いに関する情報を記載したもの。

*²『LD50』:一定の条件下における摂取による致死率が50%であることを表す数値。

 

 

もちろん、これに関しても生体実験を行っているわけではない為、あくまで数値からの推測の域を出ませんが、ひとつの推察としてあげられるかと思います。

 

また、最近になり、色々な大学の先生にご意見をお伺いする中で見えてきたもう一つの可能性として、ミオパチーによる死亡もあるのでは、という考察もいただきました。

 

まだ病理解剖にまで進めきれていない為、現段階ではあらゆる角度から考えられる可能性の考察に過ぎませんが、今後の研究で原因特定に至れればと思っております。

 

スズメバチは場合によっては刺されると命の危険もある為、駆除シートを『使わないで』とは言えませんが、できればやむなくお使いになる場合は、設置の場所や、処分の仕方について、ほんの少しご配慮いただけると、被害に遭う鳥も減らせるのではないかと思います。

 

また、ネズミ捕りシート(Glue Traps)に関しては、一部の国では『罠に掛かったネズミに対し、多大な苦痛を与えながら死に至らしめる可能性があり、非人道的な手法だ』として、既に使用が禁止されていて、2022年にはイギリスでも一般人の使用が禁止される法律が制定されました。

実際、粘着シートにかかってしまったネズミは、多大なるストレスの中でもがき苦しみ、場合によっては手足の骨が折れ、皮膚が剥がれ、数日間放置されれば極限の飢餓状態で死に至ります。

これは、誤ってネズミ捕りシートにかかってしまった野鳥に関しても同様のことが言えます。

 

SDGsが注目される昨今で、このように海外が野生動物に対しての法改正がされる中、未だ日本ではそこに至ってはいませんが、いずれ日本でも見直されることを期待しています。

 

『人に害を与える』とされる昆虫や動物も、決して人に悪さをしようと思って生きているわけではありませんし、駆除は基本的に一時的な対処療法に過ぎません。

 

例えば、スズメバチ対策であれば、そもそも巣を作らせないようにスズメバチの苦手な『木酢液を設置しておく』『巣の作りそうな場所に木クレオソートを塗っておく』など。

ネズミ対策であれば、侵入経路を確認してそこを完全に塞ぐのに合わせ、『超音波機器を設置』して、ネズミにとって居心地が悪い環境を作るなど、殺さずとも出て行ってもらう方法はいくつか考えられます。

 

知恵もあり、科学技術も発展した昨今、様々な発想を生み出すことのできる私達人間であれば、できる限り命を奪わずに彼らと上手く棲み分ける方法を探していけるのではないか、と思っています。

 

すべての命に優しい未来を。

実現させるにはどうしたら良いのか。

 

ぜひこの機会に、皆さんも一度考えてみてください。

 

 

※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。
一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力いただけますと幸いです。

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