桜の加賀友禅染め②

ソメイヨシノを探している時にばったり出会った方の紹介で

5月に金沢市内の尾山神社境内の「兼六園菊桜」の花を集めに行きました。

 

 

ゴールデンウィークが過ぎた頃に花が落ち始めます

 

 

 

兼六園菊桜は300枚以上の花びらをもつ桜です

 

江戸時代に京都御所から加賀藩前田家に下賜されたといわれる

国の天然記念物である「兼六園菊桜」は昭和45年に枯死しましたが

その枝から接ぎ木して守りぬかれた桜が現在尾山神社境内にあります。

 

 

その由緒ある桜から作った染料を試作を重ねて

友禅染に用いることが可能になりました。

 

まずは菊桜を提供してくださった尾山神社と

その桜を紹介してくださった方に

ソメイヨシノと兼六園菊桜、2種類の桜の染料を用いた

加賀友禅の染額を奉納しました。

 

 

葉の色は藍から、枝の色は漆から作った色です。

自然の素材から作った染料で染めた友禅は

とても柔らかく優しい色合いになりました。

 

 

2015年8月17日　金沢市尾山神社に奉納

 

 

 

10cm四方の小さなパネルも作ってみました。

 

今回のプロジェクトでも加賀友禅染めの作品を作り、

エスターハージーの関係者の元に届けたいと考えています。