希望を捨てないために一番必要なのは

 

こんにちは、海外支援事業統括の大竹です。

非常に多くのみなさまから温かいご支援をお寄せいただき、目標金額270万円を達成することができました。さらに継続した学びを子どもたちに届けられるよう、残るあと2日でネクストゴール500万円を目指していきます。コロナ禍でみなさまも大変な日常をお過ごしの中、ヨルダンで暮らすシリア難民の子どもたちの辛さや笑顔を想い、我々の挑戦を応援してくださり本当にありがとうございます。

 

2013年3月、KnKはヨルダン北部のザアタリ難民キャンプで活動を開始しました。砂漠地帯に一つの街のように広がるキャンプの中の光景は少しずつ変わってきているようです。テントからコンテナ住居へと変わり、沢山の命が生まれて学校に通う子どもたちも入れ替わっています。でも、キャンプの中に住む子どもたちの見られる風景は実はあまり変わっていません。自分や家族や友達の未来をしっかりと描くことは今もなお難しいのです。

 

「子どもたちに表現の場とつながりを提供したい」このクラウドファンディングをひっぱっている松永晴子と現場のスタッフや先生方の切実な想いです。本来子どもの成長を後押しするはずの大人たちが長引く難民生活で疲弊する中、子どもたちが希望を捨てないために一番必要なのは、人や社会、そして世界とのつながりではないでしょうか。故郷を追いやられ、キャンプの生活からも抜け出せずにいる子どもたちが、自分を自由に表現したり、時に自己を主張したりするのを私たちは受け止めていきたい、その責任があるとも思っています。

 

「子ども一人ひとりが尊重され、安心して健やかに成長できる社会」はKnKが目指すビジョンの一つです。シリア難民の一人でも多くの子どもたちにそれを叶えていけるよう、KnKはこれからもキャンプでの活動を続けていきます。みなさまにも引き続きお見守りいただければ、嬉しく思います。 

 

 

海外支援事業統括　大竹綾子