第18回小竹薬草教室・薬草の精油作り

今日の小竹薬草教室は、ホーリーバジルの精油作りを行いました。植物から精油（アロマオイル）を抽出するには、水蒸気蒸留機が必要です。精油1kgを得るために、ラベンダーであれば花穂を100k〜200k、バラでは花を３〜５tが必要であるとされています。

水蒸気蒸留機は大型になると高価で手が出ないし、低価格帯のものは、ごくわずかな量しか取れません。それで、できるだけ低予算で自作することにしました。予算は、１万円以下くらいで、大型であること。

出来上がったのが、写真の蒸留機です。今回は冷却部を自作し、圧力鍋は以前中古で買っていたものを使うことにしました。

今回の教室では、薬草農園からホーリーバジルを取ってきて、精油を作ることにしました。圧力鍋は、今後大型化する予定で、冷却部は大きめに作りました。鍋の中には、底上げのためのステンレスのザルとステンレスのプレートが入っています。ハーブや薬草を蒸気で蒸す状態にしなければいけません。

火をつけて１５分後、冷却部の先端からフローラル水が少しずつ出てきました。このフローラル水の上水面にごく薄く油状の精油が浮いています。フローラル水がガラスのコップいっぱいになるのに、約１時間です。精油は、目を凝らして見ないと見えない程度のごくわずかな量しか抽出されていませでした。

精油作りは、沢山の材料と時間と手間がかかります。アロマオイルの小瓶が、高価である原因を体験することができました。今後、鍋を大きくして、教室の皆様と様ざまな精油を作ってみたいと思います。