目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト
目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト 2枚目
目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト
目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト 2枚目

支援総額

2,182,000

目標金額 1,700,000円

支援者
182人
募集終了日
2023年10月22日

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2025年02月04日 11:34

オッサ湖の外来種駆除とマナティーの復活

一般社団法人マナティー研究所の菊池夢美です。

 

私たちは、現地のNGO団体 AMMCO と協力し、カメルーンの オッサ湖 に大量発生した外来種 オオサンショウモ の駆除を進めています。

 

2024年度の進捗状況をご報告します。

 

オオサンショウモの急増と湖の危機

 

AMMCOの調査によると、2015年に オオサンショウモ が確認されましたが、当時は湖の一部に点在する程度でした。

しかし、2016年から急増し、2017年には湖の表面を覆うほどに。たった1年での変化に、地域の人々も驚いたといいます。

さらに、2020年には 湖の50%以上 をオオサンショウモが覆い尽くしました。

 

この外来種が どこから侵入したのか は不明ですが、カメルーンを流れるサナガ川沿いには多くの湖があり、オッサ湖はその中でも最大です。ここには アフリカマナティー、ワニ、淡水カメ、36種類の魚が生息し、多様な生きものたちの貴重なすみかとなっています。

 

オオサンショウモが覆い尽くした湖(撮影 菊池夢美)

 

湖を覆ったオオサンショウモは 水中の光を遮断 し、植物プランクトンの光合成を妨げました。その結果、水中の酸素量が減少し、 生物の数が激減

 

また、湖にボートを出せなくなり、漁師たちは 漁業ができなくなる という深刻な影響を受けました。オオサンショウモの増殖は、生態系だけでなく 地域の暮らしにも打撃 を与えたのです。

 

駆除活動とマナティーの確認

 

私たちは、 Salvinia Weevil(ゾウムシの仲間) を使った生物的防除に取り組みました。この昆虫は オオサンショウモのみを食べる 特性を持ち、すでにアメリカやアフリカ各国(セネガル、ケニア、ナミビア、南アフリカ)でオオサンショウモの駆除に成功しています。

 

2019年からアメリカ・ルイジアナ州の農業センターと協力し、カメルーンにこの昆虫を輸入。IUCNやオランダの助成金事業 PBNFの支援を受け、オッサ湖への試験的導入を開始しました。

 

その結果、2024年10月時点で、オオサンショウモの覆う面積は 550.02ha(湖全体の14.26%) まで減少。 駆除率80%以上 という大きな成果を上げています。AMMCOの予測では、 あと2年ほどで根本的な駆除が完了 する見込みです。

 

茶色に変色したのはオオサンショウモが枯死した部分(撮影 AMMCO)

さらに、マナティーの調査でも嬉しい変化がありました。

 

AMMCOは、毎月マナティーの生息数調査を実施しています。目視観察(呼吸のために水面にマナティーが鼻を出すのを確認)と水中録音装置で鳴き声や摂餌音の確認をしています。

 

その結果、オオサンショウモの駆除にともなって、マナティーの検出率が高くなっています。

2022年には検出率3% であったのに対し、2023年に12%、2024年には30%まで増加していました。マナティーたちがオッサ湖に戻りつつあるようです。

 

また、漁師さんを対象にした漁業のアンケート調査によると、2023年度と比較して 漁業活動が10%増加 したことが判明。駆除活動が 地域経済の回復 にも貢献していることがわかります。

 

呼吸のために水面に浮上したアフリカマナティー(の鼻)(撮影 AMMCO)

 

 

2025年度の新たな挑戦

 

AMMCOから、2025年度の新プロジェクトとして アフリカマナティーの衛星追跡調査 を行うという連絡がありました。

 

野生のマナティーを捕獲し、 尾びれに衛星追跡装置を装着して長期間の行動調査を行います。

 

これまで 謎の多かったアフリカマナティーの生態 が、少しずつ解明されるのが待ちきれません!

 

リターン

3,000+システム利用料


リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

グッズ等をお届けしない分、いただくご支援をできるだけ多く現地での活動や環境教育の実施のために大切に使わせていただくコースです。

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

5,000+システム利用料


マナティーと一緒コース

マナティーと一緒コース

繁田穂波(水棲生物画家)氏によるオリジナルイラストをつかったグッズです。

・繁田穂波デザインのステッカー
・繁田穂波デザインのポストカード

カメルーン在住のイラストレーター(Annick MHT)によるイラストをつかった
・オリジナルデザインのデスクトップ画像

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
6
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

3,000+システム利用料


リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

グッズ等をお届けしない分、いただくご支援をできるだけ多く現地での活動や環境教育の実施のために大切に使わせていただくコースです。

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

5,000+システム利用料


マナティーと一緒コース

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・繁田穂波デザインのステッカー
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カメルーン在住のイラストレーター(Annick MHT)によるイラストをつかった
・オリジナルデザインのデスクトップ画像

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・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
6
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制限なし
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2025年3月
1 ~ 1/ 31


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