KATACHI写真集を、書店売りをやめて限定販売にした理由

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月18日時点で、多くの皆様からご支援をいただき￥421,000のご支援をいただきました。募集期間も1/3を過ぎるところです。引き続き頑張っていきたいと思いますので、皆様の御支援よろしくお願いいたします。

 

 

ところで今回の相原正明　写真集KATACHIは一般流通ルート（Amazon等のネット販売も含みます）ならびに書店では販売しません。クライドファンディングによる自費出版として、返礼品としての販売、写真展ならびに相原イベントでの販売。もしくは相原SNS等での販売のみにしております

 

今回　自主販売とした大きな理由は、お客様　ご支援の皆様へ自分の満足できる内容　デザイン並びに印刷クォリティーでお届けしたいからです。出版社で制作し、書店売り等一般流通で販売しようとすると、版元さんの経費並びに利益も必要となります。更に配本するための流通コストがかかります。今回は印刷仕上げを妥協したくなかったので、モノクロ印刷で定評のある東京印書館様におねがしました。もし仮に出版社を通して制作すると、今回のリターンの3500円と同等の価格で販売することは不可能です。たぶん4200-4500円になります。皆様ご存じようにお米も含めて物価の上昇がすごいです。これは写真集の印刷に関わる、紙やインク　輸送費のガソリン代も大きく変わります。写真集等はやはり4000円を超えると、かなり販売が苦戦します。しかもモノクロですと、色が無いのにどうして高いの？と思うお客様も多いです。当然のことです。ただモノクロと言えども美しく印刷するにはカラーと同じ多色刷りをするしかありません。

なので、自分が納得できる　妥協のない本の仕上がりでお客様がお求めやすい価格にするために、クラウドファンディングによる自費出版を選びました。

 

自費出版で書店売りが無いことはデザイン面でも大きなプラスとなります。この記事の写真は今回の写真集の表紙です。通常、写真集の表紙は写真です。でも今回はありません。それにはいくつかの理由があります。

 

1つは本としての存在感を高めたかった。写真集よりも、作品カタログ　作品コレクション集的に見せたかった。　表紙は長年所有していただいた際に手での汚れが気にならない紙質と印刷にしています

 

2つ目は書店売りやネット販売が無いので、表紙が他の写真集と見比べた際に目立つ必要が無いこと。デザインの自由度が増します（過去には写真集の仮デザインしたものを書店に並べて、目立つかどうかを試したこともあります）そうすることでよりお客様の満足が行くデザインにできました

 

3つ目は書店売りだと、手に取った本が汚れていて買いたくない、あるいは返本されてくるリスクがあります。これはそのまま販売価格に跳ね返ります。

以上　3つの理由からクラウドファンディングによる自費出版にしました

 

あと今回のKATACHI写真集はデザイン面から言うと、写真をじっくり見ていただくため、写真を楽しんでいただくため、相原ワールドに浸っていただくため　笑に極力　写真以外のものは排除しています。キャプションもありません。ページのノンブル（ページ数を表すもの）もありません。ひたすら良い印刷で、写真の世界を楽しんでいただくために作りました。なのでもちろん撮影データーもありません。ぼくは写真集は写真作品を見ていただくための、ものであると考えています。この点に関してはまた別の記事の意見を述べさせていただければと思います

 

という訳で、今回のクラウドファンディングによるKATACHI写真集の制作はお客様に自分が満足いくものを、ご満足いただける価格でご提供する結果の答えと思ってください

 

引き続き、皆様の御支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

写真家　相原正明