様々な支援のかたち

第29日目：日本では国際研究集会を実施する際、科研や主催者が所属する機関の予算を用いるのが一般的だが、財団によるところもまた大きい（公益財団法人助成財団センター）。ただ、当然のことながら、各財団にはそれぞれの設立趣旨があり、助成項目や募集期限が明確に定められている。本プロジェクトのように、事業内容がなかなか確定せず、年度末の開催となると、望ましい申請書類を提出できるものは極めて少ない。今後、これは、と思える事業に適宜対応可能な枠組みを、各財団に用意して頂ければ、とても有難いと思う。クラウドファウンディングサービスを利用して国際研究集会の運営資金を募ることは本プロジェクトが初めてのようだが、学術活動の資金を得るために利用することは徐々に一般化しつつある（academist）。ただ、申請者が法人団体ではない限り寄付型を選べないことや、事前に所属機関や関連団体に許可を求める必要があるなど、それほど安易に着手できるものでもない。筆者の場合、目標金額に手数料12パーセントを含めなければならないことが、かかるサービスの利用を躊躇させる大きな要因だった。それが必要経費であることは、目標金額に達しなければ全く利益にならないにもかかわらず、運営会社がプロジェクト公開準備から万全なサポートをして頂いている今になって漸く分かったことである。本プロジェクトを成功させることは、多くの様々な事業を間接的に支援することにもつながるわけだ。支えられる側、ではなく支える側のプロジェクトになるよう尽力したいと思う。そして、本プロジェクトを支援して下さっている皆様に、改めて深甚なる謝意を表したい。