
支援総額
目標金額 2,600,000円
- 支援者
- 198人
- 募集終了日
- 2018年5月31日
わしが狂っていたのではなく、社会が狂っているんじゃないか?
統合失調症は、若者にも発祥することがある。30代の家族が、精神を不安定してしまった。そんな体験を人たちの何人かが告白してくれた。そして、家族の人たちは、本人が、社会復帰できるのかを不安に感じている。私の父は、定年退職後に、精神のバランスを崩したので、家族の社会にもどられるのか?という不安を体験したことがない。ただ、私が、いまだに既存の社会とうまく交わることが、できていない経験がある。同じような気持ちで生きていた友人が、自殺してしまった。彼の絶望が、いまも私の体の中で蠢いている気がしている。この奥底にある蠢きを感じながら、社会へ、人間が復帰することについて書こう。
私は、児童文学や、絵本を描いて、空想の物語をつくることで、社会の外側の、ぎりぎりの場所で生きている。空想という、自分の体の中に漂っている気配を、絵や言葉にした時に物語が生まれる。体に浮かんだ景色を眺める。その世界を掴む。それは、私にとっては、紛れもない体験となる。なんだか、幻覚や、不思議なものが、見える人たちのことを、語るときと、同じこと書いているような気がする。そうなのか、わかった。だから、親近感を感じているのかも知れない。彼らと私は、形は違えど、同じような体内の運動の中を生きているのだろう。
私は空想を、言葉にするという行動を起こす。絵にするという行動を起こす。それが本になって、読むという体験が誰かにもたらされる。読んだ人たちは、物語をつくる者へ喜びの言葉をあたえてくれる。この無限の永久運動の中で、私は生きている。バイトしても続かない。無理矢理に就職してもダメだった。私は、どこの社会へも、交わることができなかった。しかし、自分の体にある空想の世界とは、いつも仲良くすることができた。それがいま収入にもなって、生活できていることに、驚いている。しかし、自分には、特別な才能はないことは知っている。幻覚さんや、幻聴さんを体験している人の話を聞くたびにそう思う。彼らは、鋭い感性と、才能の塊で、私なんか足元にも及ばない才能を持っている。それぐらい彼らの幻は、立体的で、真に迫る実在感を持っている。
私が才能もないのに、できたことは、続けること。「あんたには、才能ないから、辞めた方がいいよ」「センスいいけど、これで食ってくのは無理だな」と100万回ぐらい言われた。その言葉を、100万回、完全に無視した。無視して行動する勇気があれば、誰にでもできる。皆もやりたいことを続けて欲しい。社会とのかかわりで、苦しんでいる人たちは、やりたいことを、やれていないから苦しんでいる。そんな人をたくさん見てきた。「わたし、やりたいことがないんです」という人もいる。しかし話を、よく聞くと、忘れている探しものは、やっぱり体の深いところに存在していた。人間は、やりたくないことをやりすぎて、やりたいことを、見失ってる。
精神に、苦しみを感じている人は、自分の感性と、仲良くできない。仲良くしたいのに、何故か自分とケンカしてしまう。そして、家族とも仲良くできない。社会とも仲良くできない。私に相談してくれる人たちは、そんな気持ちに落ちいることがあるようだ。彼らは、自分や社会と仲直りできるのだろうか。
社会復帰とはどんな状態のことだろう?就職できたときだろうか?お金を稼いだときだろうか?私は、彼らの特別な感性が活かされた時が、社会と共存できたときだと考えている。共生とは、その感性を隠して、自分を社会の要求に合わせて無理にするものではない。そういったものには必ず歪みが訪れる。もっと自分の素直な気持ちにあるものだと思う。
ヨーロッパでは、精神科のベッドの数が減っていっているらしい。イタリアでは、精神病院は存在しない。それは、地域や、社会全体に、病院以外の受け皿があるということなんだろう。そして、人を狂わせない、良い社会をつくりたいという想いが、そこにある気がしている。しかし、日本は、この精神科の病床の数が世界一多い国らしい。何故、こんなことになるんだろう?この国の目的は、患者を増やすことなのだろうか。もう、この国に、何かを期待することはほとんどなくなった。この国ができないことは、自分でやってしまおうと考えている。ないなら、つくる。これしか方法はない。私は、この国の精神科のベッドの数を、0にする運動を起こそうとしている。この国が行っている、精神病院のベッドを増やすという経済活動に対して本気でケンカを売ろうとしている。
いま行動してしていること。メールや電話で、受けた、心の悩みの相談に対して全力で対応する。これは、私の大切な仕事だと思っている。メールの文面も、文学作品を書くような気持ちでタイプしている。もちろん、お金にはならない。しかし、自分の営みの中で、もっとも価値のある行動だと感じている。幻覚を見るという、鋭い感性。それを、私は、特別な技術だと思っている。まず、この技術を紙に定着させてみてはどうだろうか。絵を描いてみてはどうだろうか。詩を書いてみてはどうだろうか。相談してくれた人たちには、とにかく作品をつくることを勧めている。みんなの精神が少し楽になっている実感がある。しかし、これだけでは、精神科のベッドの数が0にはならない。
幻が、絵や、詩という実体の中に現れる。それは、芸術の神さまが、私たち人間の前に立ち現れる瞬間である。この芸術の神さまは、人間の熱をおびた感性と、狂気や、分裂をそのままに、穏やかで安定した空間へと変える力がある。統合失調症、躁鬱病、精神疾患、そう呼ばれている全ての人には、この芸術の神さまを呼び起こせることができると信じている。この脳力は、閉じ込められているだけで、力を解き放つことができる。そして、その力を自分で操縦する技術を考える学校をつくりたい。この学校に授業料は必要ない。そして、自分のやりたいことを、この学校で一緒に考え探したい。この不思議なものが見えるということに、私は何より価値を感じているので、彼らのつくる絵や詩に、お金を払いたいと考えている。不安になったり、気が病むのは創造が足りていないからではないのだろうか。そして、この学校では、その創造に等価の価値を与える。とにかく、バイトしない。とにかく就職しない。ではどうやって生きていくのか。やりたいことをお金にする。そのコツを教える学校があっても面白いと感じている。統合失調症を病気とは、どうも思えないので、治ることもないと感じている。鋭い感性を、治さず、そのままに生きていく技術を一緒に考える学校をつくりたい。
しかし、授業料0円、しかも、価値のある人たちにお金を払いたい。そんなことできるのだろうか。私に年収1000万円ぐらいあればできるだろうか。試しに計算をしてみた。年収1000万円だと、一ヶ月でだいたい83万円の収入があることになる。私の家族は、島暮らしをしているので、あまりお金をかけずに、豊かに生活する方法を色々実践している。家賃が0円だったり、色々とラッキーな条件が重なっている。とにかく、月に平均6万円あれば十分に豊かな暮らしができる。旅行したり、貯金したりすることも考えてみよう。余裕を持って月20万円も収入があれば家族三人で十分過ぎるほど豊かな暮らしができる。だから年収1000万円あれば、毎月63万円あまる。そのお金を学校の運営費に使える。そのお金で何ができるだろうか。学校の場所は、0円で貸してくれる空き家を探そう。光熱費など、その他にかかる支出も月3万円で収める。そうすれば、月に6人の生徒さんの才能に10万円ずつ支払うことができる。生徒さんとは、月に10万円で生活できる、経済圏の作り方を一緒に考える。これが私の考える学校である。そうすれば精神科のベッドの数を、6台減らすことができる。私にとってのケンカとは、相手を否定せずに、まったく別の仕組みをつくりだすことだ。声をあげることは重要だけど、批判しても何も変わらない。抵抗せずに、非暴力で、既存の社会とは、別の新しいものをつくりたい。
この学校には卒業がある。そうしたら、また生徒さんが自立できないのではと心配する人もいるでしょう。こんなアイデアもある。会員制のウェブサイトを運営しようと考えている。感性が豊かな人たちの才能を分かりやすく提示する。その人たちは、創造力に対して時価総額をつける。そして、会員の人と、能力や、権利、作品などをお金と交換してもらう。そんなサイトをつくりたいと考えている。このメディアを使って、自分の能力を伝える言葉や、意味をひたすら一緒に考える。絵には、言葉にならないような意味が潜んでいる。その意味を何とか言語できた時に、人の心は動く。その能力を欲しいと感じる。
ここである程度の収入を得ることができたら、学校は卒業にしよう。ここで得た方法や技術で、やりたいことをやって、しかも病院に行かずに、自分の力で生活できるようになって欲しい。この学校に豊かな感性の人たちに、たくさん卒業してもらう。そうすれば、精神科のベッドの数が、0になる日も来るはずだ。
既存の社会に近寄らない。無視をする。苦しいところからは、すぐ逃げよう。この学校は、社会に近寄らずに、生きていく方法を教える場所なんだな。絵を描きたい人はギャラリーという社会に所属しなければいけない。本をつくりたい人は、出版社という社会に所属しなけれないけない。音楽をしたい人は、音楽レーベルという社会に所属しなければいけない。これら社会には順番待ちをしている人で溢れている。その社会を、全部無視して、たった一人で、創造して欲しい。そして、インターネットや、自分で発信できるメディアを使って、独自の経済圏をつくろう。社会に帰属しなければ、出来ない創造を、私は信用していない。むかし、むかし、人は、木の枝で、地面の砂に、絵を描いた。そこには、不思議な世界が立ち現れた。木と、砂があれば創造できる世界を信じたい。
しかし、そもそも、年収1000万円がないことを忘れていた。とほほ。4年前に、因島に引っ越してきた時のアートでの収入は、ほぼ0円だった。奥さんが「お金のことを気にせんでいいから、面白いこと、心からやりたいと思えることをしいや」といってくれた。私は自由になれた。そして、やりたいことをひたすらやった。2年前に、年収が60万ほどになった。島での暮らしだとギリギリやっていける金額だ。そして、やりたいことで、既存の社会から外れて、どうやったら、生活できるのかを、試し続けた。そして、去年の年収が100万円を越えた。今年の年収をかなり現実的に見積もったら、300万円ほどになりそうだ。去年からしても3倍の収入になりそうだ。4年で、0から何万倍にもなった。このまま試しつづけたら、来年には、年収1000万円も夢ではない気がしてきた。私は、物欲がまったくない。だから、お金を稼ぎたい理由は、ただ一つ。誰かを救うために使いたい。
最近、父がこんなことを言い出した。
「まだ、定年せずに、働いている昔の友達と話したんじゃが、毎日残業で、しかも頑張れば頑張るほど、給料がへっていくんじゃな」
「もうブラックじゃない企業の方が少ないじゃないか?」
「もしかしたら、わしが狂っていたのではなく、社会が狂っているんじゃないか?」
「わしは、狂っている社会に、狂わされたんじゃないか。会社の利益をひたすら追求する機械にされたんじゃ」
「生きていて辛い人たちは、もう、いまの社会へ、近づかんほうがええ、機械にはなりとうないじゃろ。狂いとうないじゃろ」
「だいちゃんや、その仲間を見ていたら、そう思うんじゃ」
「社会から遠く離れることじゃな、遠く離れたところで、遊ぶんじゃ」
「いまの時代に、必要なのは、遊ぶような感覚じゃ」
遊ぶような感覚で、創造する。誰かの命令を聞いて、お金を稼ぐ方法しか、学校は教えてくれない。先生はその方法を知らないから、教えたくても教えることができない。だから自分で考える。そして、分からないことは知っている人に教えてもらう。そういうことを教える学校をつくりたい。豊かな感性の人たちは、とにかくバイトしない。とにかく就職しない。そして、勇気を持って行動する。失敗したら、別の方法を試す。社会には近寄らない。無視をする。苦しいところからは、すぐ逃げる。社会から、遠く離れた所で、遊んで、自分の力で生活できる方法を考える。自分の内側の世界に、新しい経済圏をつくりだそう。その時に、自分とケンカした人も仲直りできると信じている。
太古のむかし、人間は洞窟の壁に絵を描いて、木の実をとって生活していた。狩猟採取して、遊ぶような感覚で、生きる。現代でも、その感覚を持ち続けたい。人間という樹から実る、創造する力で生きていける。そして、鋭く、豊かな感性は、自由に育つ。その時に、遠く離れた場所で、私たちは社会とも仲直りできるだろう。

リターン
5,000円

書籍「めにみえぬものたち」サイン入り 巻末にお名前クレジット
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※1冊は、ご支援者様へお届けいたします。
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- 申込数
- 151
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- 2018年9月
10,000円

オリジナル手描きトートバック
•オリジナルの手描きトートバックをプレゼントします。作家本人が1枚づつトートバッグへ絵を描きます。世界に1点のトートバッグです。絵柄は、すべて違いますので、こちらで選んでお届けします。絵本などを入れて持ち運べるサイズのトートバッグです。図書館や、本屋さんへのお供に最適です。
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- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年11月
5,000円

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