ネクストゴール達成のお礼とサードゴールに向けて

　クラウドファンディングを開始して１３日目で第一目標を達成し、ネクストゴールをめざしたところ２４日目で達成することができました。
　ひとえに皆さま方の温かいご支援のおかげです。皆さま方には感謝しても感謝しきれない思いで一杯です。

　現在も当館にプロジェクトのお問い合わせやご支援の申し出があり、プロジェクト終了の１０月２９日まで１ヶ月以上残期間があることから、引き続きプロジェクトの継続を判断いたしました。
　開始当初はこのプロジェクトが皆さま方からご理解がいただけるのか、心の中は不安だけしかありませんでしたが、多くのご支援をいただき目標額を達成できホッとすることができました。
　しかし、今はご寄附ともに寄せられた皆さま方の熊楠に対する熱い想いや当館に対する期待に応えなければならないと、責任の重大さをひしひし感じております。

　当初の目的であった「フロックコート」や「小生の事の学」書簡の整備保全の他、他の展示資料においても傷みが見られるため、選択して整備保全の対象に加えていきたいと考えています。
　特にアメリカ、イギリスで熊楠が書いた書簡や抜書き等の資料は、和紙に墨で書いた資料とはちがい、中性紙にインクで書かれているため、文字の退色が進み徐々に見えにくくなってきています。
　また、年４～５回企画展示を実施している、本館展示スペースの照明設備は開館以来の旧式で、光線が資料に与える影響も大きいため展示環境の改善、また、未整理の標本を整理し企画展で公開後、収蔵するための環境整備、以前から構想のあった収蔵品の図録作成等も視野に入れています。

　このような理由でサードゴール(20,000,000円)に向けてプロジェクトを進めたいと考えています。どうか、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。