プロジェクトの経過報告

    南方熊楠記念館では開館６０周年事業に向け実施したクラウドファンディングでは、全国の皆さま方から温かいご支援をいただきましたこと心からお礼を申し上げます。
　コロナ禍でたいへん厳しい状況の中、プロジェクトを全国の皆さま方にご理解いただき、ご支援をいただけるのかどうか不安を抱えてスタートしましたが、短期間で目標額の５００万円を超え、終了時には想像していた以上の金額（１８，３４５，０００円）を４１１名の皆さま方からご支援いただきました。
そのため、当初目標としていた南方熊楠に関わる展示品の整備保全やレプリカ作成、本人や弟子が収集した未整理標本の整理等のプロジェクトに加えて、収蔵品図録作成や展示・保存環境整備、熊楠ゆかりの粘菌・菌類模型の作製、市場に出ていた熊楠の書簡購入等プロジェクトを拡大しました。
当初の計画では令和４年３月３１日までにプロジェクト完了を目標に取組を進めていましたが、プロジェクトを大きく拡大したことや収蔵品の整備保全作業、レプリカ作成等では発注先から完成までもう少し時間をいただきたいとの連絡があり、一部については現在も継続中です。現在、プロジェクトの８割方は終了していますが、残りについては遅くとも今年１２月末までに完了したいと考えています。
　現在、継続しているプロジェクトについては、随時READYFOR様の当館クラウドファンディングページ「新着情報」や当館ホームページやブログ、ツイッター等で更新して進捗状況をお知らせさせていただきます。
また、令和４年度第４回特別展（令和５年２月予定）では、整備保全できた収蔵品や作成したレプリカ、粘菌・菌類模型、購入した熊楠書簡等を「クラウドファンディング成果展示」としてお披露目したいと考えています。
今後とも皆さま方におかれましては、当館の取組においてご理解をいただき、応援をいただけますようよろしくお願い申し上げます。
なお、返礼品費、事務局費、手数料等の諸費を除いた使途は次のとおりになります。
　［プロジェクト使途］　１３，３４５，０００円
展示品の保全整備、書簡等のレプリカ作成、熊楠ゆかりの粘菌・菌類模型作成、収蔵品図録作成、
資料保存整理棚、資料保存箱等購入、体験学習用備品購入、南方熊楠書簡購入、展示環境・
DVD視聴室の整備、標本整理関係備品購入