【あと1日！】沖永良部語絵本『シマノトペ』と田中美保子先生

クラウドファンディング終了まであと1日となりました（1月31日23:00終了）。残り1日、引き続き応援よろしくお願いいたします！今日は駆け込みポスト、昨年言語復興の港から出版した沖永良部語絵本『シマノトペ』と、今回『ましゅ いっしゅーぬ くれー（塩一升の運）』を読んで下さった田中美保子先生（和泊幼稚園）を紹介させてください。

 

『シマノトペ』は沖永良部島のユニークなオノマトペ（擬音語・擬態語）を集めた絵本です。　たとえば「さるさる」「びらびら」ってどんな意味だと思いますか？ 

 

沖永良部島では「さるさる」は子供がちょこまか動き回ってる感じ「びらびら」はお肉などが柔らかい様子を表します。

 

 

方言のオノマトペは、共通語とちょっと違う感覚がおもしろく、全国にも「もかもか」（育ちゆくのが目立つさま：岩手県」とか「ぱにぱに（元気な様子：沖縄宮古島）」など楽しいオノマトペがたくさんあります。

 

子供はオノマトペが大好きなのて、島のユニークなオノマトペと、まず覚えてほしい親族語彙（お父さん、お母さんなど）を掛け合わせ、子供でも簡単に方言が覚えられる絵本を作りました。

 

 

この絵本でたくさん遊んでくださったのが、和泊幼稚園の皆さんです。和泊幼稚園の田中美保子先生は遊びながら覚えられるように『シマノトペ』のじゃんけん遊びを作ってくれました。

 

 

年長さんの皆さんは上手にシマノトペを読んでくれて、小学校でも発表してくれました。

 

 

絵本を読んだ方から「子供が口ずさんでる」「方言を教えてくれる」など嬉しいご報告も頂きました。1つの絵本がたくさんの人に届いて、島のことばを話すきっかけになったことがとても嬉しいです。『ましゅ いっしゅーぬ くれー』も多くの人に愛される絵本になりますように！

 

＊＊＊＊

 

さて『ましゅ いっしゅーぬ くれー』は、『シマノトペ』とはうって変わって、簡単には咀嚼できない、味わい深い話です。

 

私も「この話をどう読んだらいいのかな？」とずっと思っていたのですが、国頭方言を読んで下さった田中美保子先生が1つの解釈を教えてくださったので、紹介します。

 

『ましゅ』では、神様に「竹一本の運」を授けられた男が、分別なく女を家から追い出してしまいます。しかし女性は、自分を追い出した男性を助け、弔いまでします。そんな心優しい女性の涙だからこそ、道々に菜の花か咲いた。この昔話は女性の強さと美しさを描いた話だと美保子先生は言っていました。

 

 

昔話は自分の人生を織り込んで読むとまた違う味わいがあると思います。ご支援いただいた皆さま、ぜひ絵本の自分なりの読み方を見つけてみてください。

 

最後にもう一度『ましゅ いっしゅーぬ くれー（塩一升の運）』のチラ見せ動画はこちらです。