【残り10日】あの日「酒造り」を失いました

いつも温かなご支援をありがとうございます。
今日は、水谷酒造がこの挑戦を始めた原点を、活動報告としてお届けします。

あの日「酒造り」を失いました

2024年5月9日（木）14時20分頃。

いつもと変わらないはずの日常が、一瞬で大きく変わりました。蔵では、お酒の品質を守るための「火入れ」作業の最中でしたが、通常は火が発生するはずのない場所から、突然、炎が立ち上りました。 すぐに消火にあたったものの、木造の柱を伝って火は激しく燃え上がり、製造蔵全体を瞬く間に覆いました。風が強く、空気が乾いた日だったことも重なり、火勢は凄まじく——必死の消火活動も虚しく、ただ炎を見つめることしかできませんでした。

いつも米を蒸していた釜場も、丹念に手入れしてきた麹室も、酒を搾る大切な道具も、瓶詰めを待つ酒たちも。創業180年の歴史を紡ぎ、多くの人々が守り伝えてきた酒蔵が、一瞬で全て無くなってしまいました。 虚しさ、悔しさ、悲しさ、行き場のない感情が渦巻き、あの時は涙も出ませんでした。

火が落ち着いた後、瓦礫の山を前に片付けを進めながら——「この蔵での、あの酒造りはもう二度とできない」 と実感した瞬間、はじめて涙が止まらなくなりました。それでも、焼け跡の前で、心の奥底に消えなかった想いがありました。絶望や悲しみに押し潰されそうになりながらも、かすかに灯り続けた一筋の願い。

「もしできることなら、もう一度、ここで酒を造りたい。」
小さな声でしたが、あの日から今日まで、私を支え続けてくれたのはこの想いです。

そして、当時と今とで違うのは——私の想いを知り、支えてくださる方々が本当にたくさんいるということに気づけたことです。

最後の10日、改めて、皆さまにお願いがあります。

• ご支援の検討：迷われている方、未決済の方はこの機会にぜひ。

• 拡散のご協力：X／Instagramでのシェアや口コミが大きな力になります。

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あの日失ったものは計り知れません。けれど、皆さまの応援が、私たちの背中をまっすぐ前へ押して支えてくれています。「水谷酒造を、もう一度」——その一念で、最後まで走り切ります。

引き続きのご支援・ご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。