【残り9日】私がこの蔵で酒を造りたい理由

いつも温かなご支援と励ましを、心からありがとうございます。
今日は、私、後藤実和が「もう一度この蔵で酒を造りたい」と願う理由を、改めて綴らせてください。

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誰の心の中にも、人生を彩ってくれる「特別な何か」があると思います。
音楽、映画、本、ゲーム、アニメ、美しい景色――形は違っても、その存在に触れるだけで気持ちが弾み、心がやわらぎ、前を向ける力になるものです。何もうまくいかなくて辛い日でも、ただ一つの「好き」が背中を押してくれることがあります。たとえ理解されなくても、その「好き」のためなら何度でも立ち上がれます。諦めずにまた頑張れます。

私にとって、その存在が「日本酒」でした。
最初はただ「おいしい」と感じる小さな喜びでした。けれど気づけば、「人生をかけて向き合いたい」と思うほど大きな存在になっていました。新卒でこの世界に飛び込んだのも、抑えきれない「好き」が溢れ出たからです。

水谷酒造で造る酒には、私にとって唯一無二の個性があります。
その個性を自分の手で形にして、次の時代へ造りつなぎたい――そう本気で思えた場所が、この蔵でした。

2024年5月9日、水谷酒造での3回目の酒造りを終えたタイミングで、蔵は火災で全焼しました。
瓦礫の前で「この蔵でのあの酒造りは、もう二度とできない」と実感した瞬間、初めて涙が止まりませんでした。喪失の痛みは、これまで経験したことのないものでした。それでも、焼け跡の前でかすかに灯り続けた想いがありました。

「もしできることなら、もう一度、ここで酒を造りたい。」

その小さな声が、悲しみの中で私を支え続けてくれました。お酒を飲まれない方には大げさに映るかもしれません。けれど、「大切なものを守りたい」という願いは、きっと誰の中にもあると思います。私にとってはそれが日本酒であり、この蔵でした。

私の想いだけでなく、本当にたくさんの方に支えていただけたから、再建を目指して立ち上がることができました。

だから私は、もう一度ここで酒を造ると決意し、これからも走り続けます。

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最後の9日間、お願いがあります。

・ご支援のご検討：迷われている方は、ぜひこの機会に。

・周知・共有：ご家族・ご友人・お勤め先での共有、SNSでのシェアが大きな力になります。

皆さまの一つ一つの応援が、私の“もう一度”を現実に近づけてくださっています。
残り9日、最後まで走り続けます。どうか力をお貸しください。