夢が表現されていく！プロジェクトの始まりから今日まで

　ある日の日曜日、閉まったシャッターの前で、某住宅関連企業の専務さんが

うろうろしながら立っていた。

　「今日はお休みなんですが、何かフードバンクに御用ですか？」

その方はこう答えられた。

　「あなたたちの活動に深く共感してね。何か個人的にお手伝いできれば

　　と思って、ボランティア登録に来たんだよ。」

私はとてもうれしく、名刺交換をして感謝をしてその日は別れた。

 

しばらくして、このプロジェクトの話が持ち上がり、改修工事で多額のお金が

かかることが案じられ、この方を思い出して連絡を差し上げた。そしたらすぐ

に匠を連れて現場に来てくれた。そして私たちの話を熱心に聞いてくれた。

そして匠はこう言った。

「う～ん、700万円は下らないねえ。それ以上かかる！どれくらいあるの？」

私は計算もせずとっさに答えた。

　「200万円ぐらいです！」

 

匠は、腕を組んで私の顔を見て、こう答えた。

　「300万円集めなさい！始まってから100万円はなんやかんやでいる。

　　私たちは何とか200万円で作ろう！」

 

その日から、このプロジェクトの時計がまた動き始めた気がする。

６月１１日の朝にトラックが現場に来て、壁に貼る木材が下ろされた。

 

　

６月１５日から工事が始まった。給排水の工事、そして大工さんの作業。

６月２３日からは壁貼が始まった。

 

皆が作っている！皆の思いが未来を創っている！

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　原田昌樹