新しい命が続々誕生！私たちの活動の実際レポート

みなさま

いつも応援ありがとうございます。

今日は、私たちの具体的な活動を少しご紹介させてください。

先月今月と出産サポートが続いています。

コロナ陽性下での出産。

重いマタニティブルーを乗り越えての出産。


旦那さんが出稼ぎ、本国からの親族も来られず、全く一人の環境で出産を今か今かと待っている妊婦さん。

日本でひたすら頑張って働いてきて、やっと赤ちゃんを迎えられる環境になったため不妊治療を開始する女性。

様々なケースに寄り添っています。


今日は先日、サポートしたベトナム人のお母さんのケースをご紹介します。

英語とベトナム語を堪能に話せる方だったので、妊娠中からずっと英語またはベトナム語のオンライン相談会に欠かさず参加して準備を重ねてきました。

ところが、最後の妊婦検診での看護婦さんとのやりとりでの齟齬から、どんどん不安感が募って夜も眠れなくなってしまいSOSが来ました。

彼女が日本語が話せないことをぼやいた看護師さんの言葉にも、深く傷つきました。

普段はとても知的で冷静な方からの涙ながらのSOS…。

いつ生まれるかわからない妊婦さんのサポートは、すぐに対応できないと命にも関わります。

タイミングよくサポートできるように、ベトナム人ボランティアさん2人、英語ボランティアさん1人とのグループラインを作りました。

毎朝体調などを聞きながら、それぞれのボランティアさんが励ましやアドバイスを送ってくれて、日に日に妊婦さんが落ち着いていくのを感じました。

そして、ついに破水！

幸い旦那さんがいる時だったので、入院はスムーズでした。

ところが、破水したあとも待てど暮らせど子宮口が開きません。

点滴しながら一人横たわる中で、再びどんどん不安が募っていく妊婦さん。

そんな彼女に「赤ちゃんも今頑張ってるよ」「話しかけてあげてね」「何かあったらいつでも通訳するから大丈夫」「自分の強さを信じて」など、ボランティアメンバーからの励ましの言葉が、シャワーのように注がれました。

気を取り直して「よし！もうひと頑張り！！」と気合が入るのがわかりました。

そして、翌朝。

オンライン通訳を入れて少し処置が行われて無事出産！

赤ちゃんとついに対面できたのでした。

退院後は、オンライン相談会や母親サロンなどでサポートが続きます。



時々あるこうした緊急サポートにも、どのボランティアさんたちも嫌な顔ひとつせず、笑顔でチームになってサポートしてくれます。

そのおかげでベトナム人の妊婦さんも、トラウマを乗り越えて無事に出産することができました。


私自身も海外で色々なトラウマになる出来事を体験しました。

けれど、それを上回るいい人たちに出会うことで、その国のことを大好きになれました。

そして、きっと今日も、世界のどこかで、私たちの親戚が、友人が、優しい隣人たちに支えられています。


今日は来週予定日のミャンマーの妊婦さんのところに訪問に行き、お腹の様子を見てきました。

とても大きな大きなお腹になっていて、本当にあと少し！

「子宮口ってなんのことですか」の質問に、下手な絵を描いて説明しましたが、ふとみるも説明を聞く横顔が早くも母の顔になっていて、こちらも笑顔になります。

私たちのやっていることは、とてもとても小さなサポートかもしれませんが、国内の身近なところでできる温かい国際交流であれたらいいなといつも願っています。


どうかこれからも、わたしたちの活動の見守り、よろしくお願い申し上げます。

NPO法人Mother’s Tree Japan