住職のひとりごとコラム：笹刈り刃、その重き失敗 ―財務省との攻防―

先日購入したばかりの笹刈り刃が、肩にずっしりとのしかかる。

「これではまるで、修行道具やん……」

住職には、重すぎた、、、

師匠からいただいた古い刃は、刃が多くありすぎて草にかかってくれない。。。

 

住職：「財務省、この間買った笹刈り刃なんやけど、どうも重たすぎて……」

財務省：「この間、買ったばかりやね？」

住職：「いや、それが……間違えて買ってしまったみたいで……」

財務省：「それはそれとして、使ってもらわないとね」

 

――容赦ない一言。

 

住職：「でもこれ、重たすぎて斜面では動けんし、危ないし……」

財務省：「それは自己責任」

 

非情な通告に、住職の額に汗がにじむ。

 

住職：「……一生のお願い。たぶん、パート100くらいやけど……」

懇願する住職。

 

財務省：「もっと多い。けど――」

間を置いて、続けた。

 

「もし私が言う場所を、全部きれいに刈ってくれるなら、検討してもいい」

 

夕暮れの義務

その日の夕刻。

 

仕事を終えた住職は、山へ向かった。師匠にもらった古い刃は、中々入ってくれないので重たいチップに戻し、一心不乱に草を刈る。

草？ 笹？ もう何を刈ってるのか分からない。

ようやくノルマを終えた住職は、汗だくのまま寺へ戻ってきた。

「……暑い……」

 

玄関では、副住職が待ち構えていた。

 

副住職：「今夜、住所の宛名シール作ってね」

 

みんなキビシイ。