舞台の戸板が付きました

外装の工事がほぼ終了し、内装工事が進む中山の舞台。本日は、工事をしてくださっている建具屋さんから、表の雨戸がすんなり入るかどうか確認したいので、戸板を入れてみてくれますか？との依頼があったので、保存会メンバー数人が集まり作業を行ってきました。

工事の前は、かなり強引に押し込んだり叩き込んだり、場合によってはバールでこじったりしないと入らなかった戸板が拍子抜けするほどすんなり入って、改めて舞台の歪みの大きさを実感しました。

欄間の戸板も、はめ込んでからおりゃー！と気合を入れて動かさないと動かなかったのが、片手でスーッと動きます。

下の戸板は何の苦労もなくスッとはいりました。舞台のこの姿を見るのは随分久しぶりのような気がします（笑）

戸板の脱着は苦も無く出来るようになったんですが、また別の問題も。

舞台が傾いて戸板が入らなくなると、そのたびに入るように戸板を削ったりして無理矢理入るようにしていたので、傾きが直った結果・・・戸板と鴨居の間にすき間ができる状態になりました。こうなる事は元々予想していたので、建具屋さんにお願いして修正してもらう事になりました。これの確認も兼ねての本日の作業でした。

舞台の下手側。隔壁の柱も元通り取り付けられ、いよいよ元の見慣れた舞台に戻ってきました。

舞台の上手側。強度の関係で交換した真新しい柱が目立ちます。本当は元の柱と同じように黒色に塗装したいんですけども・・・。どうなるんでしょうね。

そして舞台裏側（道路側）の戸板が付きました。こちらは全て新しい部材に変わったので、ずいぶん小綺麗になりました。こっちだけ見ると新築みたいですね（笑）

舞台西の戸板も付いて、あとは東西の一番大きな開口部の扉を付ければ外装部分は完成です。

どうやら当初の予定通り、3月中には自治会に舞台を引き渡してもらえるようです。工事が完成した暁には、中山自治会として何らかの式典を行う方向で、現在打ち合わせを行っております。詳細が決定しましたら、こちらでお知らせさせていただきます。