これからも、地域とともに。重要文化財・奈良女子大学記念館の改修へ。

これからも、地域とともに。重要文化財・奈良女子大学記念館の改修へ。

寄付総額

39,778,000

目標金額 10,000,000円

寄付者
892人
募集終了日
2025年7月29日

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プロジェクト本文

クラウドファンディング終了の御礼

 

4月30日から実施してまいりましたクラウドファンディング「これからも、地域とともに。重要文化財・奈良女子大学記念館の改修へ。」は、7月29日23時をもって終了いたしました。最終的には900名を超える(※)多くの方々からご支援を賜り、第一目標の1,000万円、ネクストゴールの2,500万円を大きく上回る39,778,000円(7/31時点、READYFORページ上の表記)のご寄附が集まりました。温かいご支援・ご声援をお寄せくださった全ての皆さまに、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。 

※本学に直接ご寄付をお申込みいただいた方々を含みます。

 

また皆さまからは、「記念館を見ると学生時代の思い出がよみがえる」「記念館をずっと大切に残してほしい」「記念館は地域の重要な文化財である」など、多くの温かく力強い応援コメントをお寄せいただきました。一つひとつのコメントから、記念館に寄せられる深い想いや期待が伝わってまいりました。記念館が1909年の竣工以来、多くの学生を育んできた歴史ある建物であり、また、重要文化財としての価値を有することを、改めて強く実感いたしました。 

 

今後は、皆さまからお寄せいただいたご寄附を大切に活用し、記念館の建物改修や空調等の更新、正門・守衛室の修復、教育資料・標本の保管環境の整備、継続的なメンテナンス等のプロジェクトを進めてまいります。改修後は、学内外の方々が集い、交流し、学び合う場所として、記念館が末永く活用されることを目指してまいりますので、今後とも温かく見守っていただければ幸いです。 

 

改めまして、ご支援くださった全ての皆さまに心より感謝申し上げますとともに、今後とも奈良女子大学の活動にご関心とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 

 

 

令和7年7月31日 

奈良女子大学学長 高田将志 

奈良女子大学記念館改修プロジェクトリーダー 久保博子 

 

奈良女子大学記念館改修プロジェクトへのご協力のお願い

 

明治42年(1909年)に竣工した奈良女子大学記念館(重要文化財)は、いまなお当時の姿を残したまま講堂等として活用されており、本学の学生・教職員のみならず、地域の方々にも長年にわたり親しまれてきた、奈良女子大学のシンボルです。


これまで大切に扱ってきた記念館ですが、外壁の劣化等への対応のため、令和7年(2025年)8月から、改修を実施することとなりました。 記念館の価値を維持・向上させ、末永く後世に受け継いでいくべく、一連の改修・整備事業を『奈良女子大学記念館改修プロジェクト』と銘打って、奈良女子大学一丸で取り組みます。 


プロジェクトの実施にあたっては、光熱費や人件費の高騰など、国立大学法人を取り巻く予算が厳しい中、建物改修にまで予算を充てることが難しく、前回の平成6年(1994年)の改修以後、外壁劣化や瓦破損、雨漏り、空調機の老朽化などの劣化が進んでいます。その経費の一部について、趣旨にご賛同いただける個人の方や企業からの寄附を活用させていただきたく、クラウドファンディングで寄附を募ることとしました。 

 

本プロジェクトでは、建物改修や空調等の更新、収蔵している教育資料・標本の保管環境の整備を一体的に実施する予定です。総事業費は1.5億円を超える見込みであり、その経費の一部に皆さまからのご寄附を活用させていただきたいと考えています。


プロジェクトの趣旨にご理解を賜り、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。 

 

 

プロジェクト関係者よりご挨拶

 

奈良女子大学長 高田 将志

 

奈良女子大学記念館は、本学の在学生や卒業生、教職員のみならず、地域の方々にとっても、長年にわたり親しまれてきた場所であり、歴史と未来をつなぐ大切な文化財です。 


先人たちから継承したこの貴重な財産を次世代に確実に継承すべく、この度の改修プロジェクトに本学で一丸となって取り組んでまいります。プロジェクトの趣旨にご理解を賜り、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。 

 

記念館改修プロジェクトリーダー 久保 博子(工学部長)より

 

奈良女子大学は国立の女子大として、明治41年から多くの女子学生を育て、職業人として国内外に輩出して参りました。この記念館は、開学から女子学生を見守り、送り出してきましたシンボル的建物です。

 

重要文化財に指定されている歴史的建造物ですが、現在も卒業生など式典や学会、イベント会場として使用されています。春と秋には地域に一般公開し、奈良女の持つ歴史的資料、教育的資料を展示し、国産の演奏可能な最古級のピアノ「百年ピアノ」による演奏会も開催しています。

 

本学は過去から未来へとこの記念館を引き継ぎ、奈良の地で女子学生を育てていくことに尽力していきたいと考えております。是非ご理解いただきまして、ご支援賜りますようお願い申し上げます。

 

 

前身の開校以来のシンボル、奈良女子大学記念館

 

本館としての役割を終えたのち、「記念館」として保存

 

奈良女子大学の前身である奈良女子高等師範学校は、明治41年(1908年)3月に設置されました。奈良女子大学記念館は、京都大学の創立工事等を手掛けた山本治兵衛による設計、建物施工を尾田組として、その年の2月に着工、翌年10月に竣工しました。明治42年(1909年)の竣工以来、奈良女子大学のシンボルであり続けています。


創設当初から奈良女子高等師範学校本館として、一階は事務室、二階は講堂として利用されていました。昭和24年(1949年)に国立大学・奈良女子大学として生まれ変わった後も、この建物は大学本部と講堂として使用されていました。昭和46年(1971年)にキャンパスに新校舎を建設することになり、取り壊しの危機が生じたのですが、教官から建物の価値を強く訴える声があがり、いまなお、建築当時の姿を残しています。

 

昭和55年(1980年)に本部管理棟が、昭和58年(1983年)に講堂がそれぞれ別に新築されたため、平成2年(1990年)に「記念館」と名称を改め、保存することとなりました。

 

大正2年(1913年)落成直後の本館
大正2年(1913年)3月の第1回卒業式
大正2年(1913年)ごろの授業風景

 

「記念館」の歴史とともに保管されてきた、多くの史料・遺物

 

1980年代初期までは管理事務棟としての役割を果たしていましたが、老朽化のため使用できない状態のまま十数年間が過ぎました。1990年代には、文学部・村田修三教授の提案により、理学部・木村優教授を代表とした 「明治・大正期の高等教育教材・遺物に関する調査・研究プロジェクト」が立ち上がり、動植物標本や公家衣裳など教材史料6,000点、公記録や生徒の日記など記録史料2,000点、キャンパス内で出土した遺物12,000点などがリストアップされ、図録が刊行されました。

 

その後、奈良県庁へ「博物館構想」の実現を打診したところ、各種マスメディアにも掲載されました。それらをきっかけとして、文部省(当時)から「ユニバーシティミュージアム構想」に関連して改修工事費が措置され、重要文化財指定へのみちに至ることとなります。

 


平成6年(1994年)2月26日から12月25日にかけて改修工事を行い、同年12月27日に守衛室(附 正門)とともに国の重要文化財に指定されました。現在も、1回生の必須科目、卒業研究、学芸員資格取得のための科目など多くの授業で活用されるとともに、公開講座や一般公開など地域貢献・交流の場としても有効活用しています。

 

 

改修や整備の必要性について

 

重要文化財であり、近代学校建築の生きた教材として、後世に受け継ぐべき建物であることから、 修復過程の現場見学や記録による伝統技術の学習・伝統建築物の修復に携わる人材の育成も含めた修復としたいと考えています。

 

また、洋漆喰を用いた塗装を施し、新たな女子高等教育の施設としてふさわしいとして採用された、洋風建築の竣工当時の姿を取り戻したいと考えています。 

 

建物の劣化や破損の状況

 

光熱費や人件費の高騰など、国立大学法人を取り巻く予算が厳しい中、建物改修にまで予算を充てることが難しく、平成6年の改修以後、外壁劣化や瓦破損、雨漏り、空調機の老朽化などの劣化が進んでいます。 

 

 

教育標本(収蔵品)などの状況

 

奈良女子高等師範学校時代の教育資材や絶滅危惧種の標本など貴重な資料を百周年記念資料室に所蔵しており、記念館の一般公開時に展示しています。

 

膨大な数の資料を適切に管理するために、収蔵保管環境を整える必要がありますが、空調設備や標本整理などの維持・管理費に充てる充分な資金が不足しており、維持・管理が難しくなりつつあります。プレハブ庫での保管を余儀なくされている資料もあります。

 

 

本プロジェクトでは、文化財である奈良女子大学記念館を末永く、様々な場面で活用していただけるよう、まずは建物の外壁改修や空調、照明等の更新を優先的に行いたいと考えております。続いて、収蔵物品の保存環境の整備や守衛室・正門(重要文化財)の修繕を行い、その上で残余があれば、収蔵物品の維持・管理の費用として活用したいと考えております。


記念館の改修完了は、令和8年(2026年)3月中旬を予定していますが、収蔵物品の維持・管理については、寄附額の許す限り継続的に続けていきたいと考えております。

 

 

地域とともに。現在の記念館の活用について

 

① 一般公開

 

毎年春と秋に一般公開が行われており、卒業生、地域の方、観光客など多くの人でにぎわいます。

 

来館された方からのコメント(2024年一般公開の際のアンケートから抜粋)

 

② 学生生活における活用例

 

奈良女子大学大学公式サークル「piano-forte」より

 

piano-forteのコンサートや一般公開の際には、奈良女子高等師範学校創設からの歴史を受け継ぐ記念館で、百年ピアノを演奏させていただいています。このような特別な場所でピアノを演奏できることを、私たちpiano-forte部員一同、心から誇りに思っています。重要文化財であるこの記念館でピアノを弾く機会は、決して当たり前に得られるものではありません。


百年ピアノの柔らかく温かみのある音色が、西洋の趣を感じる美しい講堂に響き渡る瞬間が私は大好きです。まるで時間がゆっくりと流れるような感覚になります。また皆様とピアノを通して素敵な時間を共有できることを楽しみにしています。
 

 

③ 研究活動における活用例

私は、建築の歴史を研究しており、前職では文化財建造物の保存修復を10年間行ってきました。明治期の講堂が現存し、なおかつ現役で使用されているのはすばらしいことです。明治期には日本の未来を作るため、全国に多数の学校建築が作られましたが、現存するものはほとんどありません。明治42年に建てられた奈良女子大学記念館(=旧奈良女子高等師範学校旧本館)は、当時の高等師範学校の現存する講堂としては全国唯一の事例(※)で、重要文化財に指定されています。

※国宝・重要文化財建造物目録(文化庁 2016)を参照。

 

重要文化財は見学くらいしか活用方法がない、と誤解されています。人がほとんど訪れない博物標本となった重要文化財建造物は、確かにきれいな状態で残せるかもしれませんが、本当にこれでいいのか疑問を持ちます。重要文化財は世界の文化振興のために保存しているので、多少の使用中の破損はあったとしても、たくさんの人がそこに訪れ、頻繁に使うことで文化財がそれぞれの人の心に残り、建築が生き続けると私は考えます。本講堂は現役で使われているという点でも、よい保存活用事例です。

 

私が幹事を務めた2024年4月の建築史学会総会とシンポジウムをこの明治期の講堂で開催することができました。明治期の重要文化財の講堂で、建築の歴史を研究する建築史学会の総会とシンポジウムが開かれたのは、本学会としては非常に重要な会でした。日本唯一の事例である明治期の講堂を使い続けることは、奈良女子大学だけでなく、日本の文化振興の観点でも意義があります。

 

建造物を維持するには修理が欠かせません。海外の石造建造物は腐ることがないので、あまりメンテナンスをしなくても長く保存できますが、高温多湿の日本における木造建築は、放置していればすぐに腐って行きます。しかし、屋根は30から50年に一度、建物全体の修理は100年に一度、修理を行うことで、法隆寺のように1300年もの長い間建物が永続できるのです。100から300年ごとの大規模修理では新築と同様のお金が必要で、それぞれの時代で新築でなく修理による保存を選択してきた先人たちには頭が下がります。本講堂はまだ築110年あまりですが、修理が必要な時期に差し掛かっています。現代の人たちの手によって未来にこの文化財を引き継げるよう、是非ご協力をお願いします。
 

建築史学会で記念館を活用

 

④ 地域における活用例

 

正倉院探訪

(講師からのメッセージ)記念館で何度か講義をさせて頂いた者です。記念館は駅から約5分という便利な立地に関わらず、大学という静かな環境にあり、木々に囲まれ、爽やかなグリーンが美しい情緒ある建物です。正門からエントランスまでの道のりだけでも十分楽しめますが、階段をのぼり講堂が目の前に広がると、毎回、言いしれぬ感動と厳粛な緊張感に包まれます。このような歴史のある建物の中で講義をしたり聞けたりするのは、それだけで貴重な経験で、大変ありがたく思います。

 


奈良きたまち近代建築巡り

(参加者からのメッセージ)奈良女子大学記念館で開催された近代建築巡りに参加しました。建築当時の雰囲気がそのまま残っている記念館の中で、奈良らしい近代建築の素晴らしさを聞くことができ、約110年前にタイムスリップしたような気持ちになりました。このような素晴らしい建物をこれからも大切にしていただけると嬉しいです。

 

(主催者「旧鍋屋交番と奈良きたまちの会」事務局長からのメッセージ)奈良では数多くの奈良特有の木造近代建築が建てられました。奈良女子大学記念館はこれらの代表のひとつです。この建物を使って開催させていただいた「奈良きたまち近代建築巡り」。参加者は、講演内容と合わせ建物の魅力にも浸ることができました。建築史的にも意味のある奈良女子大学記念館は、今後も大切に使わせていただきたい、地域にとっての宝でもあります。

 

 

建築について

 

この建物は木造、総2階建てです。外観は、単調になりやすい屋根に変化を与えたり、壁もべったりする感じを避けるため、木部をデザインして見せています。

 

屋根の中央に頂塔(ランタン)を設けたり、正面では軒先の中央部を 三角形に一段上げ、また屋根に明かり取り窓を6個所に設けるなど、屋根の形に変化をもたせています。ハーフティンバーというヨーロッパ北中部に見られる、木部を外に表す壁構造を採用しています。木部が単調にならぬように複数の模様を施し見栄えよくデザインしています。 

 

 

外壁は2階の腰までを板壁、その上を漆喰壁としていますが、板の張り方を一部竪板張り、他は横板張りと変化させています。縦長の上げ下げ窓の上下に曲線形の木材を漆喰表面に取り付け、模様をつくっています。

 

 

平面は、1階では中央の車寄せのある玄関から入り、中廊下をはさんで左右に大小7室の部屋が並んでいます。南面には、後から増築した平屋建の旧事務局長室が取り付いています。 

 

 

一階両端の階段より2階へ昇ると、2階全体は講堂となっていて、講堂の前後にホールがあります。講堂には当初からの長椅子が今も残っています。 広い一面的な天井にならないように、 中央部を一段上げて、広さに見合った高さを確保して、堂々とした講堂となっています。屋根を支える構造は木造トラスで約16mの長さに渡って中間に柱なしで、屋根を支えています。講堂中央部では天井を折り上げ、天井の高い大きな空間をつくり、シャンデリアを吊り下げています。 建物は竣工以来、改変される箇所はほとんどなく、当時の姿をよく残しています。  

 

 

 

これからの奈良女子大学記念館
改修によって目指す3つの取組

 

奈良女子大学記念館は、入学式や卒業式などの節目を刻む場であるとともに、授業や講演会・シンポジウムなどを通じて学びを深める場でもあります。また、国の重要文化財でありながら、活用できるところに特徴があり、学内関係者だけでなく、従来から、地域連携・国際交流の場や近代学校建築を学ぶ場として利用されてきました。

 

改修後は、従来からの利活用方法に加え、学外者を含むより多くの方々に利活用していただきやすくなるよう準備を進めております。

 

教育・研究の成果を社会に発信する拠点として、活発な教育・研究・普及の諸活動が繰り広げられる過程で、多くの女性人材の成長や育成をサポートし、様々な分野におけるリーダーを輩出することによって、男女共同参画社会の実現に貢献します。

 

 

1)文化財の次世代への継承


明治時代の雰囲気を残す記念館の外観の美しさや内装を、未来の子どもや学生たちにも体感してもらいたいと考えております。また近代学校建築としての記念館を生きた教材として継続的に活用し、地域の景観とも調和する誇れる文化財として守り続けます。

 

 

2)博物館としての機能強化


1階の展示室では、奈良女子高等師範学校時代の教育資材や標本を展示しております。戦前の女子教育資料や著名な卒業生・教員の業績に関わる資料は、戦災で焼失した大学・学校が少なくありません。それらの資料の収集・整理・展示を通じて、博物館としての役割も強化して行きたいと考えております。これにより、奈良の地で育まれた女子高等教育の価値を広く社会に伝えます。

 

 

3)地域連携・国際交流の拠点としての活用


古都奈良に位置し、交通アクセスが良く、国の重要文化財としての価値も有するという特徴を活かし、様々な分野の人々が国内外から集い、新たな価値やサービスを創出する場にします。

 

 

改修プロジェクトへお寄せいただいたメッセージ

 

奈良女子大学記念館は、奈良県の歴史と文化を象徴する重要な建物の一つです。私自身、記念館で学生向けにこれまでのキャリアや県政について講演させていただいたこともありますし、奈良県としても、スタートアップに関するイベントや、各種表彰式などで記念館を活用しています。記念館は、奈良女子大学の学生や教職員だけでなく、地域の方々にとっても、多様な学びや経験を得られる場所であり、地域にとって、なくてはならない建物です。

 

この度、奈良女子大学記念館の保存と改修を目的としたクラウドファンディングが開始されました。これは、私たちの歴史的な資産を次世代に引き継ぐための重要な取組です。

 

奈良県知事として、私はこのクラウドファンディングを心から応援しています。奈良女子大学記念館がこれからも地域の教育と文化の中心として輝き続けることを願っています。皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 

奈良県知事

山下 真

 

奈良女子大学記念館は、明治時代から続く貴重な歴史的建造物であり、その美しい建築と豊かな歴史は、奈良女子大学の卒業生だけでなく、私たち国民にとっても貴重な財産です。この記念館は、長い年月を経て多くの人々に愛され、教育の場としても大きな役割を果たしてきました。
 
今回の改修プロジェクトは、この素晴らしい建物を次世代に引き継ぐための重要な一歩です。私たちの歴史と文化を守り、未来に伝えるためには、皆様のご支援が欠かせません。建築家として、私はこのプロジェクトが成功することを心から願っています。
 
奈良女子大学記念館の保存と活用は、地域社会にとっても大きな意義があります。この建物が持つ歴史的価値を守りながら、活用できる文化財として改修を行うことで、末永くさらに多くの人々にその魅力を伝えることができるでしょう。皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。

 

建築家(隈研吾建築都市設計事務所)

隈 研吾

 

©Designhouse

 

 

 

留意事項:ご寄附の前にお読みください

 

・本クラウドファンディングでは、目標金額を1000万円と設定しています。All in方式での実施のため、寄附総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、今後の取組によって必要となる金額を確保し、本ページに記載のとおり奈良女子大学記念館改修プロジェクトを実行してまいります。ただし、スケジュールについては変動がある可能性があります。

 

・ご寄附のお手続き時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

・本クラウドファンディングを介して得た個人情報につきましては、国立大学法人奈良国立大学機構の規定に基づいて適切に管理し、寄附者様の分析などに活用させていただく場合がございます。

 

・寄附金領収証明書のお名前は、「ギフトお届け先」にご登録いただいたお名前となります。ご寄附後にアカウント情報を変更した場合でも、ご寄附時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄附時に入力いただいた宛名と住所に寄附金領収証明書をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

 

・本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、リンク先(https://legal.readyfor.jp/guidelines/terms_of_service_index/terms_of_service/)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

税制上の優遇措置について

 

国立大学法人奈良国立大学機構 奈良女子大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。

※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることができません。

 

<個人のみなさま>

■所得税(所得控除)

・寄附金額から2,000円を引いた額を、当該年の所得金額から控除することができます。ただし、控除対象となる寄附金額は、総所得金額等の40%が上限です。

 

■住民税

奈良県にお住まいの方は、所得税の寄附金控除に加えて、個人県民税が軽減されます。また、お住まいの地域によっては個人市町村民税につきましても優遇措置を受けられる場合があります。詳細につきましては、各市町村税務担当課にご確認ください。

2,000円を超え総所得金額等の30%までの寄附金額に対して、都道府県は税率4%、市区町村は税率6%を乗じた額が控除されます。

○控除額=(寄附金額-2,000円)×(4%【県民税】+6%【市町村税】)

※奈良県以外にお住まいの方は、取扱いが異なりますので、それぞれお住まいの方の都道府県及び市町村にお問い合わせください。

 

<法人のみなさま>

寄附金の全額を損金算入することができます。

 

※詳しくは国税庁ホームページ(https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/04_3.htm)をご参照ください。

 

<寄附金領収証明書の発行について>

寄附金領収証明書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が奈良女子大学に入金された日付で発行いたします。奈良女子大学への入金は募集終了後の翌々月になりますので、税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。

※今回のプロジェクトにおいては、寄附金領収証明書の日付は、2025年9月の日付になります。送付時期は2025年11月を予定しております。

 

【参考】税制上の優遇措置

https://www.nara-wu.ac.jp/nwu/intro/nadeshiko/yugu/

 

その他

 

インターネットでのご寄附が難しい方は、下記のお問い合わせ先までご連絡下さい。

<問い合わせ先>

奈良女子大学 総務課広報・基金係(平日8:30~17:00)

E-mail:somu02(at)jimu.nara-wu.ac.jp ※(at)は@に置き換えてください。

TEL:0742-20-3220

※土日はご対応できませんので、ご了承ください。


 

第一目標金額 1,000万円達成への感謝と、ネクストゴールの設定について

 

4月30日に開始した「奈良女子大学記念館改修プロジェクト」のクラウドファンディングは、6月4日に目標金額 1,000 万円を達成することができました。420名を超える多くの方々から温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。


奈良女子大学の教職員一同、皆さまからお寄せいただいた記念館への想いや期待に満ちたコメントを拝読するたびに、胸が熱くなり、大きな励みになっています。

 

多くの御支援をいただいていることを受けて、新たにネクストゴールとして2,500万円(+1,500 万円)を設定し、クラウドファンディングの募集期間終了の7月29日まで尽力することといたしました。

 

当初の目標額である1,000万円は、記念館の建物に関連する費用に充てることを第一の目的としています。さらに、記念館とともに重要文化財である守衛室と正門も、応急的な修繕にとどまらず、本格的な修復により竣工当時の姿に戻すべきとの声も多数いただきました。

 

また、奈良女子大学が保有している教育資料・標本も、いまや貴重なものが多く、これらを将来にわたって保存・活用するため、適切な保存環境の整備も大きな課題となっています。ネクストゴールとして、みなさまからのご支援をこうした活動にも充てていければと考えています。


7月29日までの間、クラウドファンディングの趣旨や今後の記念館の活用像など、本学の思いをより多くの方々にお伝えできるよう情報発信を進めてまいります。引き続き、ご理解とご賛同を賜り、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。


2025年6月4日 追記 

奈良女子大学長 高田将志

 

 

「ネクストゴール達成への御礼」と「引き続きのご支援のお願い」について

 

4月30日に開始した「奈良女子大学記念館改修プロジェクト」のクラウドファンディングは、6月30日にネクストゴールの目標金額である 2,500 万円を達成することができました。想像をはるかに上回る570名を超える多くの皆さまから温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。


奈良女子大学の教職員一同、皆さまからお寄せいただいた記念館への想いや期待に満ちたコメントを拝読するたびに、胸が熱くなり、大きな励みとなるとともに、プロジェクトを担う責任の重さを改めて感じております。


当初の目標金額である1,000万円は、記念館の建物に関連する費用に充てることを第一の目的としておりました。ネクストゴールの目標金額である2,500万円は、記念館とともに重要文化財である守衛室と正門の本格的な修復や、教育資料・標本の適切な保存環境の整備の費用に充てることを目的としておりました。皆さまからのご支援は、これらの目的のために、大切に活用させていただきます。


なお、奈良女子大学が保有する教育資料・標本を将来にわたり保存・活用していくためには、毎年継続的な費用が必要となります。また、多くの方々に長く親しんでいただくためには、記念館や守衛室・正門についても、継続的なメンテナンスが不可欠です。


今回、サードゴールとして新たな目標金額の設定は行いませんが、2,500万円を超えるご寄附につきましては、教育資料・標本の保存・活用や、記念館や守衛室・正門の維持管理費用として、有効に活用させていただきたいと考えております。


クラウドファンディングの期間の終了となる7月29日までの間、プロジェクトの趣旨や今後の記念館の活用像など、本学の思いをより多くの方々にお伝えできるよう情報発信を続けてまいります。引き続き、ご理解とご賛同を賜り、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。


2025年6月30日 追記 

奈良女子大学長 高田将志

プロジェクト実行責任者:
高田将志(国立大学法人奈良国立大学機構 奈良女子大学長)
プロジェクト実施完了日:
2026年3月24日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

奈良女子大学記念館改修プロジェクトの総事業費の一部として、クラウドファンディングにてご寄附を募ります。本プロジェクトでは、まずは建物の外壁改修や空調、照明等の更新を優先的に行います。続いて、収蔵物品の保存環境の整備や守衛室・正門(重要文化財)の修繕を行い、その上で残余があれば、収蔵物品の維持・管理のための費用としても活用いたします。

リスク&チャレンジ

リターンを実施する上でのリスクについて
改修後の記念館先行公開、記念館先行公開後の学長等との懇談会につきましては、令和8年3月下旬~4月下旬の平日に数日程度開催予定です。令和7年8月以降に開催日のご案内をメールにてご連絡させていただきます。 また、企業様向けの記念館貸し切り権(ピアノ使用権付き)につきましては、令和8年5月以降で、授業等での活用のない日でのご活用いただくことを想定しています。貸し切り日につきましては、令和7年8月以降に個別のご相談させていただきます。
プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
自己資金等で補填します。

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ギフト

3,000+システム利用料


alt

1(個人向け)3千円 お気持ち応援コース

・寄附金領収証明書(※1)
・お礼のメール
・大学公式HPへのお名前掲載(希望者のみ)
・改修工事報告書(PDF版、2027年度中にお送りいたします)

※1:寄附金領収証明書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が奈良女子大学に入金される2025年9月の日付で発行し、送付時期は2025年11月を予定しております。

申込数
176
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2028年3月

10,000+システム利用料


alt

2(個人向け)1万円 基本コース(岡井麻布商店コラボ オリジナルグッズ)

・寄附金領収証明書(※1)
・お礼のメール
・大学公式HPへのお名前掲載(希望者のみ)
・改修工事報告書(PDF版、2027年度中にお送りいたします)
・オリジナルグッズ(岡井麻布商店コラボ オリジナルふきん(記念館・学章入り))

※1:寄附金領収証明書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が奈良女子大学に入金される2025年9月の日付で発行し、送付時期は2025年11月を予定しております。

申込数
519
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2028年3月

3,000+システム利用料


alt

1(個人向け)3千円 お気持ち応援コース

・寄附金領収証明書(※1)
・お礼のメール
・大学公式HPへのお名前掲載(希望者のみ)
・改修工事報告書(PDF版、2027年度中にお送りいたします)

※1:寄附金領収証明書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が奈良女子大学に入金される2025年9月の日付で発行し、送付時期は2025年11月を予定しております。

申込数
176
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2028年3月

10,000+システム利用料


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2(個人向け)1万円 基本コース(岡井麻布商店コラボ オリジナルグッズ)

・寄附金領収証明書(※1)
・お礼のメール
・大学公式HPへのお名前掲載(希望者のみ)
・改修工事報告書(PDF版、2027年度中にお送りいたします)
・オリジナルグッズ(岡井麻布商店コラボ オリジナルふきん(記念館・学章入り))

※1:寄附金領収証明書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が奈良女子大学に入金される2025年9月の日付で発行し、送付時期は2025年11月を予定しております。

申込数
519
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2028年3月
1 ~ 1/ 15

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