バッテダンダ村女性農業組合の取り組み　～識字教室～

少し前の話になりますが、バッテダンダ村の女性農業組合のオバちゃんたちが自発的に声を上げて、3ヶ月の識字教室をやっていたことがあります。

 

「アタシたちもせめて悪い商人に騙されない程度の簡単な計算と

自分の名前くらい書けるようになりたい！」

 

と組合のリーダーであるフルマヤさんに訴えたことで、フルマヤさんの娘婿のアカスが先生になって識字教室を開きました。

 

午後4時から集まって、約1時間、簡単な読み書きと、簡単な足し算引き算をオバちゃんたちは勉強していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は3桁の足し算をしていました。

 

 

幼少の頃、女の子だから、という理由で学校に行けなかった、いかせてもらえなかったオバちゃんたちは、今、自分の娘と同じノートと鉛筆を持って、かつての夢を果たすべく、この青空識字教室に集まっています。

 

 

 

ネパールの教育制度について

 

1977年に小学校教育無料制度を確立し、2009年からの現行制度では、8年生まで無料、9/10年生は女子及びダリットのみ無料。また、教科書は10年生まで無償。
教育課程は、1～8年（基礎教育）、9～12年（中等教育）の12年制。
10年生及び12年生終了時に各々全国共通の認定試験SLC（School Leaving Certificate）がある。この成績は大学への入学、公務員の採用試験の際に必要とされる。

 

現在ネパールの就学率

小学校：5歳～ 9歳、1年生～5年生　就学率95.3％
　　　　5歳～12歳、1年生～8年生　就学率87.5％
高等学校：14歳～15歳、9年生～10年生　就学率32.4％

 

 

諸外国・地域の学校情報　ネパール

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/world_school/01asia/infoC10900.html

 

 

 

 

真剣な眼差しと、笑いの絶えない教室でした。

 

 

 

なにごとも、興味とやる気次第。

 

解らない、できない、と思えば続きませんが、

解ってきた、出来るようになった、という感動があれば

不可能が可能になる！

 

村興しの前に自分興しだ！

 

 

そんなことを考えさせられた識字教室参観の思い出でした。