深谷信子様(茶道史研究家)より、応援メッセージをいただいています！

「著名な茶人・小堀遠州は、元和九年から幕府の重職・伏見奉行を勤めていました。遠州はその職務として、寛永三年の後水尾天皇の二条城への行幸行事と、将軍の命による約三十万人の武士の上洛を取り仕切っていました。この行事は朝幕間の厳しい関係を融和に導くことが目的でした。同元年から、江戸城の老中や京都所司代達と打合せ、畿内代官を率い、三年がかりで二条城の造改修、天皇一行の饗応、上洛武士達の滞在先、行幸行列の調整等を準備し、執行して行事への期待を盛り上げました。さらに遠州は、行事の前後に百名近い武士達を「綺麗さび」の茶会に招き、茶の湯を通じた文化的力量を発揮させました。こうして、この地に集ったすべての人たちの多大なエネルギーが行事を成功に導き、平和への道が切り拓かれたのです。「寛永行幸四百年祭」を成功させることで、平和への願いを一層強いものにいたしましょう。」深谷信子様(茶道史研究家)