鶴の機織りを見ているような。

静岡でお茶を作り販売する、山水園さん。

私が最初に、農家のお茶会のモデルにした方でもあります。

 

 

いつも、心地よい空間と心地よい緊張感があり、

農家でこんなにステキな、大人の時間を過ごせるとは！

と、秘かに感動しました。

 

床の間は、板を置いて作るだけ。

花は、野の花を摘んで挿すだけ。

 

 

そう言いながらも、引きつけられるものがあります。

園主の内野さんは、いつもぶっきらぼうで、

何でもスマートにこなしているように見えました。

 

本人はものすごく苦労して工夫しているのに、

その空気を感じさせないのが、すごいんです。

若い頃は、それがそのままステキだなと思っていました。

 

 

でも、初めて山水園の茶製造を見た時に、

すでに製造の後半戦で、疲れが出て来ている内野さんを見て、

本当にカッコイイのは、こっちだろうなぁ・・と。

 

 

秘かに、見てはいけない、

鶴の機織りを見てしまったような気持ちにもなりました。

 

 

山の集落のドン尻にある農家なのですが、山野草が咲き、

丁寧な暮らし方してるなぁと、行くたびに思う方です。

 

 

だから、作られるお茶も、きちんとしたお茶の味がしますよ。

え？どういうこと？と言われそうですが、

 

本当にお茶は、作る人によって、変わって来るんです。

お茶の味は、人の味だなぁとつくづく思います。