「本屋さんが身近にない」地域に、思い出書店を増やしたい!
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2024年7月21日
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2025年06月02日 18:30

思い出書店の「紙」へのこだわり

はじめに

書棚に眠っているその本を、
あなたは最初、 どんな気持ちで開きましたか。

好きな人を思いうかべながら?
ひそやかな好奇心に誘われて?
つらい現実から逃げるために?

ささやかで、個人的な。
そんな誰かの思い出と、
本を通じて繋がりあうことができたなら。

思い出書店は、そんな本にまつわる一つひとつの思い出を大切に、
思い出の本と本を交換する新しい形の書店です。

 

デジタルが主流のこの時代に、私たちは本を手渡すぬくもりや、思い出を書き込む時間、

ページをめくる体験に宿る、温度や重みを大切にしています。

この活動において、本と共に思いを届ける上で欠かせない大切な要素があります。

それが「」です。

この記事では、思い出書店がなぜ「紙」にこだわるのか、そして、そのこだわりの紙を形にしてくださる印刷パートナーの琉球若草さんについてご紹介します。

1. 思い出書店が「紙」にこだわるわけ

思い出書店は、電子書籍やSNSのレコメンドではなかなか得られない、唐突な本との出会いと、そこに「自分の思い出を綴って交換する」という体験を大切にしています。

それは、どこかアナログで、ぬくもりを感じられて、デジタルでは伝えきれない “温度” や “重み” を届けたいから。
そんな私たちにとって、「紙」はとても大切な存在です。

ページをめくる指先の優しい感触、ふと鼻をくすぐる紙の独特な香り。
紙の本ならではの豊かな体験を届けたい。

また、思い出書店は、本を「捨てない」「売らない」新しい選択肢でもあります。
持ち寄られた本たちに、もう一度めぐり逢いの場をつくるという意味で、
「“循環”の価値」を大切にしており、それは私たちが選ぶ紙にも通じています。

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2. 選んだ紙のこと:再生紙と月桃紙

帯:再生紙

思い出を書き込む帯には、再生紙を使っています。
それは、活動自体も、持ち寄られた本たちの居場所も持続的であるべきだと考えているからです。

私たちは、持ち寄られた本に思い出を綴り、循環させることで、本に新しい居場所を作り、その価値を持続させています。

この「循環」という考え方は、私たちが帯に再生紙を選ぶ理由と深く結びついています。

一度役目を終えた紙が、新たな形となって誰かの手に届くように、本も思い出も、そして私たちの活動も、長く続いていくことを願っています。
再生紙を使うことは、環境への配慮であると同時に、思い出書店が目指す持続可能な文化的な活動への、ちいさな意思表示なのです。

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カード・しおり:月桃紙

ショップカード、栞には、月桃紙を使っています。
沖縄の月桃(げっとう)という植物から作られた月桃紙。
地元で古くから親しまれてきたこの紙は、自然素材で柔らかいながらも、しっかりとした強さを持っています。
繊維の出方がひとつひとつ違って、目にも手にもあたたかい。
まさに、「人の手」を通じて誰かに届く紙にふさわしい風合いです。
沖縄で始まった思い出書店だからこそ、使いたいと思えた紙でもあります。

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3. 紙と印刷のパートナー:琉球若草さん

印刷のご依頼をさせていただいている株式会社琉球若草の伊藤さんからコメントをいただきました。

思い出書店さんにご活用いただいている月桃紙の原材料である月桃は、沖縄の人々にとってとてもなじみ深い植物です。沖縄特有の素材が、栞として、循環していく本とともに皆さんの手を旅していく様子を想像しますと、印刷屋としてそのすてきな流れに携われて、とてもうれしい気持ちになります。思い出書店さんのあたたかな取り組みを、これからも応援しています。                           伊藤蛍

4. おわりに

紙。それは、人の記憶にとても近い存在だと思います。
日常に溶けこみ、時に大切な記憶をそっと止めてくれるような。
たとえば、思いつきのメモ、読みかけの本に挟む栞、相手を想って慎重に選んだ便箋、贈り物の素敵な包装紙。
そうした紙に触れるたび、書かれた文字や、その時の情景、向こうにいる人の顔が心に浮かんでくるような気がします。

 

思い出書店で、本と一緒に誰かの手に渡る帯や栞といった紙ものも、そうやって本とともにだれかの記憶の一部となり、“誰かの手に残っていく存在”であってほしいと願っています。

 

この記事を通して、思い出書店の紙に込めた想いや特別なこだわりについて、少しでもお伝えできていたら、とても嬉しいです。

そして、これを機に、あなたが思い出書店を利用するときに、紙ものにそっと目を向けてみるきっかけになれば、私たちにとってこれ以上の喜びはありません。

これからも、本に込められた思い出だけでなく、その思い出を彩る「紙」に込めた私たちの想いや工夫を大切にしていきたいです。

そして琉球若草さんのような、信頼できるパートナーと共に、本と人、そしてあたたかい想いが繋がる輪を広げていけたらと願っています。

 

思い出書店 米盛光織

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