【作品たち。】

それでも私は未だ昔のワンラブランドに足を運ぶことが怖い。

いろいろなことを思い出してしまうからだ。あの時の無念さ、悔しさ、無力さ、権力を持つこと、そしてそれに抗えない自分。

しばらく足が遠のいていた旧ワンラブランドに行った。

そこにはガテラの執念があった。

毎日ガテラが必ず通うその場所の木が、新しく生まれ変わっていた。

あの出来事にガテラが傷つかなかったはずがない。思い出したくないと思う時もたくさんあるだろう。だけどその過去から逃れることは出来ず、変えることもできず、この場所に足を運び一人何を考える。

私が持っているのと同じような悔しさや無念さを胸に抱きながら、ここに誰かが来て、楽しんでもらえたら。喜んでもらえたらと願っているのだろう。

そしてきっとその自分の労力を褒めてももらいたいのだろう。

あまりにもたくさんの作品があったので、すべて見てもらうことが出来ないのがもどかしい。

細かいことは言わない。

ガテラの思いがたくさん詰まっているその作品を、どうぞ見に来て下さい。そこでひと時ゆっくりしていってください。

この場所の近くにあるバス停の名前は、今も「クワラスタ（ラスタのいる所）」として残っている。Google Mapにその名前を見つけた時、ガテラが残したものがここにはあると、とても嬉しかった。