【２０人余。】

巡回診療をじわじわ進めていますが、少しやり方が変わったことがあります。

本来なら私たちが車で彼らの住んでいる所にお邪魔しているのですが、時間のロス、現場に十分な工具・材料・機械を持っていけないので、行政や地域の組織と相談して、できるだけ彼らに車両を準備させ、こっちまで来てもらうようにしました。車両が手配できない場合は私たちがそこに行くという算段です。

昨日そんなふうに行政と折り合いのついた場所の皆さん、約２０人がやって来ました。

到着予定時間から１時間半ほど過ぎてやってきた彼ら。

既に義足を作り上げた１１人と、新たに作る１０人がマイクロバスに乗って到着です。

私のオフィスは受付けの奥にあるので、こうして人が集まるとうるさい。皆さん、おしゃべり好きなので、ずっとしゃべりっ放し。その中にはスマホでラジオを聞きだす人もいるので、それだけはやめてくれと伝えるようにしております。

私、仕事をする時にラジオや人工的な音が聞こえると、集中力が落ちてしまうのでした。だから青春時代に深夜ラジオを聞きながら勉強している人が羨ましかった。

昨日の作業は思ったよりスムーズに進み、午後３時前頃には終了。

最後は受付けのおじちゃんが彼らにコメントを求めたり、これからの要望を聞いたりしながら、皆さんマイクロバスに乗り込んで帰るのであります。

そして私は彼らのカルテを入力し、これからルワンダの障害者の皆さんに配ろうと作戦を練っている障害者カードにひたすら打ち込んだりしているのでありました。

これはいわゆる日本の「障害者手帳」のようなもので、ワンラブ発行となるので行政のサービスが直接受けられるわけではありませんが、まあとにかくそういうのを持たせて、やってる感を出そうと思っているのですね。

行政がこういうことにもっと積極的に首を突っ込んできてくれれば、もっといろんなことができるのに、ルワンダはアナログなカードなんかよりも、デジタルで管理できるようなものを求めているから、いつまで経ってもまとまらない。