
支援総額
目標金額 2,500,000円
- 支援者
- 196人
- 募集終了日
- 2023年10月25日
3-5月所蔵資料閲覧室ミニ展示:「俳優 笠智衆 -生誕120年-」
お早うございます。松竹大谷図書館の武藤祥子です。
2週間の春期休館を経て、本日より開館いたしました。現在のご利用につきましては、以下当館HPの「現在のご利用について」をご覧ください。
●現在のご利用について(2024年1月9日改定)
https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/news/220606.html
皆様のご来館・ご利用をお待ちしております。
さて、本日より、当館閲覧室の新しい所蔵資料ミニ展示が始まりました。3-5月の展示は「俳優 笠智衆 -生誕120年-」です。
本年は、笠智衆(1904年5/13-1993年3/16)の生誕120年にあたる年です。
小津安二郎監督の『晩春』(1949年)や『東京物語』(1953年)での名演、山田洋次監督の国民的人気シリーズ映画『男はつらいよ』の御前様で知られる笠智衆。その俳優としての人生は、1925年に松竹キネマ蒲田撮影所の俳優研究所に第1期生として入所したことから始まります。10年を超す大部屋俳優としての生活を経て、小津安二郎の『一人息子』(1936年)への出演で名を知られるようになり、翌年1月に幹部待遇に昇格、そして38歳で小津の『父ありき』(1942年)に出演、これが小津映画ではじめて主役をつとめた作品となりました。
小津作品以外にも、島津保次郎(『浅草の灯』1937年)、清水宏(『みかへりの搭』1941年)、中村登(『我が家は楽し』1951年)、木下惠介(『カルメン故郷に帰る』1951年・『二十四の瞳』1954年)、渋谷実(『酔っぱらい天国』1962年)、そして山田洋次(『家族』1970年)など、多くの松竹の監督の映画に出演、そのフィルモグラフィは松竹映画の名作の歴史を如実に伝えています。また松竹だけでなく、稲垣浩や黒澤明など他社出身の監督作にも出演し、初の外国の劇映画出演となったドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースの『夢の涯てまでも』(1991年)でも深い印象を残しています。
今回は展示資料として、松竹の名作・話題作を中心としたスチール写真やロビーカード、プレスシート、パンフレットなど計20点の映画資料を展示しました。
イーゼルでのパネル展示は、妻に先立たれ、残された4人の子どもたちを育て上げる大学教授を演じた稲垣浩監督作『嵐』(1956年)と、数学以外興味が無い偏屈な数学者の文化勲章受章をめぐる騒動を描いた渋谷実監督作『好人好日』(1961年)のプレスシートを並べて展示しています。どちらも大学教授の役で眼鏡をかけて傘を差す笠智衆の姿が写っています。是非ご覧ください。
今回の展示では、閲覧用資料も7点を閲覧室のラックに配架し、手に取ってご覧いただけるようにしております。雑誌は、笠智衆の自然体の姿が写った『SWITCH』「俳優 笠智衆」(January 1992)、追悼記事「さようなら笠智衆さん」が掲載された『キネマ旬報』(1993年5月上旬号)、図書は笠智衆著の『大船日記 小津安二郎先生の思い出』と『笠智衆写真集 おじいさん』、また映画パンフレットも、ヴェンダース監督のドキュメンタリー『東京画』(1989年)と『夢の涯てまでも』(1991年)、黒澤明監督のオムニバス映画『夢』(1990年)の3冊をご用意しておりますので、ご来館の際は是非お手に取ってご覧くださいませ。
さて今回の活動報告では笠智衆関連資料として、松竹蒲田映画『落第はしたけれど』に関する資料をご紹介します。
大部屋生活が続いた笠智衆ですが、はじめてその名が配役に載ったのは、小津安二郎監督作の『落第はしたけれど』(1930年)でした。
下の写真はどちらも当時の資料で、上が雑誌『蒲田』(1930年6月号)の『落第はしたけれど』の作品紹介のグラビア記事で、右上の横長の写真に笠智衆が写っています。また、下の資料は浅草帝国館発行の映画館プログラム「帝国館ニュース」No.56(1930年4月3日発行)で、右頁に『落第はしたけれど』の広告が掲載されており、笠智衆の名も見ることができます。
『落第はしたけれど』は、1930年4月11日に公開されました。翌週の「帝国館ニュース」No.57(1930年4月11日発行)には詳しい配役と梗概が掲載されており、「同(及第生)服部寛 笠智衆」と掲載されています。
学ラン姿の学生がたくさん出てくるこの明朗な映画で、笠智衆も若々しい姿を見せています。
今回の展示では、雑誌『蒲田』(1930年6月号)の『落第はしたけれど』の作品紹介のグラビア記事を開いてお見せしています。また、参考資料として、当時松竹蒲田撮影所が発行していた『蒲田週報』第209号(1930年3月30日発行)の複製も展示しています。こちらにも配役と解説、略筋が載っていますので、あわせてご覧ください。
現在、閲覧席と所蔵資料のご利用は、電話予約優先となっていますが、展示はご予約無しでご覧いただけます。他の資料もご覧になりたい方は、お席をご予約されるとご安心かと思いますので、ご興味おありの方はご予約ください。
また、当館のOPACでは笠智衆が出演した映画の台本を検索できます。タイトルまたは監督名などでご検索ください。
▼資料検索(OPAC)
https://opac315.libraryexpert.net/lib-shochiku-otani/
下左より『嵐』『好人好日』『男はつらいよ(第1作)』
第102回所蔵資料ミニ展示「俳優 笠智衆 -生誕120年-」
展示期間:2024/3/18-5/29
展示場所:松竹大谷図書館 閲覧室
展示は予約無しでご覧いただけます(状況によっては、入室をお待ち頂く場合がございます)
※開館日につきましては、状況の変化にともない変更の可能性があります。随時当館のホームページをご確認下さい。また、お電話でもご案内いたしますのでお問い合わせ下さい。
松竹大谷図書館
℡ 03-5550-1694(平日:10時より17時)
松竹大谷図書館の開館日はカレンダーでご確認下さい。
リターン
3,000円+システム利用料
活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載
■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2024年4月末に送信予定)
- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年4月
5,000円+システム利用料

松竹大谷図書館開館65周年記念オリジナル文庫本カバー
3,000円のリターンコース内容に加え、
■オリジナル文庫本カバー 松竹大谷図書館開館65周年記念ロゴのデザイン2枚1組
- 申込数
- 50
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年4月
3,000円+システム利用料
活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載
■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2024年4月末に送信予定)
- 申込数
- 29
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- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年4月
5,000円+システム利用料

松竹大谷図書館開館65周年記念オリジナル文庫本カバー
3,000円のリターンコース内容に加え、
■オリジナル文庫本カバー 松竹大谷図書館開館65周年記念ロゴのデザイン2枚1組
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