芝居番付検索閲覧システム　追加データを公開しました

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

現在、立命館大学アート・リサーチセンターと当館で目録データの入力を進めております《松竹大谷図書館所蔵・芝居番付検索閲覧システム》ですが、この度入力が済んだ約1,400件を追加し、平成28年4月末現在、公開データは3,250件になりました！

 

この検索・閲覧システムは、第3弾のプロジェクトで頂いたご支援を資金として、松竹大谷図書館が所蔵する5千枚以上の芝居番付のうち、昭和19年以前の興行の番付を、検索し閲覧できるようにしたものです。システムの開発及び公開は、松竹大谷図書館と立命館大学アート・リサーチセンターとの間で結ばれた協定に基づき、アート・リサーチセンターが行っています。 

 

■松竹大谷図書館所蔵・芝居番付検索閲覧システム

■ご利用ガイド（ＰＤＦ）

 

立命館大学アート・リサーチセンターのWebサイトでも告知して頂きました。

■松竹大谷図書館所蔵・芝居番付検索閲覧システム　1467件新規公開

（立命館大学アート・リサーチセンターお知らせ）

 

また、詳しい利用法については、2016年1月15日の新着情報

■《松竹大谷図書館所蔵・芝居番付検索閲覧システム》公開しました

をご覧ください。

 

今回、公開された番付の中から１点ご紹介いたします。

尾崎紅葉原作の名作『金色夜叉』の主人公・間貫一(はざまかんいち)を川上音二郎が演じています。実はこの辻番付、「高利貸撲滅と新演劇の保護」をスローガンとして、音二郎が衆議院議員に立候補し、明治31年3月15日の総選挙に落選した直後である、３月25日初日の興行のものです。「高利貸撲滅」をうったえ落選した音二郎でしたが、許嫁との恋に破れ、復讐のため高利貸となる貫一の演技は冴えていたそうです。

 

芝居番付検索閲覧システムにつきましては、今後も引き続き進捗をご報告して参りますので、ぜひご活用下さい。