漆の色は深い深い色　　　　3月3日

毎日毎日、たくさんの方々から頂いている多大なご支援に心より感謝を申し上げます。
本当にありがとうございます。

また、心温まる励ましのメッセージは一つ一つ拝見させていただいています。
個別にお返事を返し出来るまで今しばらくお時間ください。
心苦しい限りですが、どうかご容赦ください。

先週は東京から孫夫婦が来てくれて、傾いた家屋の軋む階段を

何十往復もして色々なものを取り出すことが出来ました。

ただ、それらを一時的に保管する場所の確保も大きな問題になっています。

『漆器の色』

漆器の色は一見すると黒や赤や朱ですが

明らかに絵の具の色とは異なると思います。

なんと言いますか黒は黒でも奥行きというか水槽越しの向こうに見えるような

深みのある黒い色と言いますか。

お客様に漆塗りの工程を説明させていただく際に

使っている『塗りの工程見本』が出てきました。

元々は堅牢を目的とした何度も何度も繰り返す塗りの工程ですが

それが結果的に奥深い色合いを出すのでしょうか。

今日はひな祭りですね。

輪島は冬特有の荒れたお天気で、外では時々雷の音もしています。

大崎四郎・悦子　3月3日