初期の「世界と議会」

今回のプロジェクトにおけるテーマでもある、60周年の「世界と議会」。
その始まりは1961年（昭和36年）7月まで遡ります。

誌名が示すとおり、初期の企画では世界各国の議会はどうなっているのか、
またその中でも、かつて尾崎行雄が範としたイギリス議会の著名な政治家（ベンジャミン・ディズレーリ、ウィリアム・グラッドストン、ロイド・ジョージ）などの列伝なども取り上げておりました。

その他にも目次を飾る見出しには「戦時議会の回顧　軍部と近衛内閣」
「疑惑の多い中立論」など、先の大戦から間もなかったことがうかがえます。実際、創刊の16年前（1945年／昭和20年）、わが国は敗戦の真っただ中にありました。

また創刊号では後にわが国の首相を務めた中曽根康弘・衆議院議員の寄稿も目を引きます。
中曽根の衆議院初当選は1947年（昭和22年）の第23回総選挙、「世界と議会」創刊当時は第29回総選挙から第30回までの間でしたので、初当選から14年目のタイミングになります。
当時の寄稿テーマは「首相公選論その他」でした。

現在の最新号（2021年春夏号）は、通巻で第587号になります。
第588号の誌面をどう飾るか、クラウドファンディングと並行しての誌面づくりも目下の財団のテーマです。

また、60年の歴史の中でも、クラウドファンディングを通じて皆さまと共に誌面を作り上げていくのは初の試みになります。

永田町の刊行物でも最古の部類に入る「世界と議会」、このサイトをご覧の皆さまにもご参加いただきたいと願っております。