
支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 62人
- 募集終了日
- 2022年2月10日
【最終日】これからの「政治」の話をしよう#4
尾崎財団初の挑戦となるクラウドファンディングも、いよいよ終了日となりました。
これまでご支援ならびにご声援くださった皆さま、スタッフ一同心より感謝申し上げます。
しかしながら目標金額に1円でも届かなければ、いただいたご支援も全て返金となってしまいます。
達成には皆さまのお力添えが必要です。
受付締切は本日23時です。ぜひ最後まで、ご支援・応援のほどよろしく願いいたします。
今年で創刊60周年を数える、尾崎財団の機関誌『世界と議会』。
過去には与野党を問わず各党で活躍する議員をはじめ、学識者や実務者など数多くの論考や提言を取り上げて参りました。
2018年に惜しまれながらこの世を去った、不世出のコラムニスト・勝谷誠彦氏。
同氏最後の公式な講演録を過去3回に続き掲載いたします。
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咢堂塾設立二十周年記念・特別講演会】(2018年4月21日開催)
「これからの『政治』の話をしよう」
勝谷誠彦(コラムニスト)

■世界の中の日本の役割
世界の話をしましょう。急に話がでかくなります(笑)。
世界はどこに向かっているのか。世界は大きな流れとしては「自由」に向かっているんです。政治的にどんどん自由の風が吹いていて、例えば皆さんご存じのとおり「アラブの春」っていうのがありましたよね。
ただ、そのアラブの春も、結果どうなっていますか? もう無茶苦茶でしょ。いろんな国でまた内戦が繰り広げられたり、政権崩壊後も戦闘が続いたり、完全に逆戻りしてしまった国もある。もう本当に無茶苦茶な状態ですよ。
世界は今、日本でいう戦国時代と同じなんです。その戦国時代を統一したのは豊臣秀吉ですが、秀吉が偉かったのは「刀狩」をしたことです。武器を供出させた。武器を買い取ったんです。それによって殺し合いや紛争が劇的に減った。
もうお分かりでしょう。今、世界でやるべきは、まさにこの「刀狩」なんです。特に小さい武器、小火器を狩らないといけない。今、それこそ何十億丁というカラシニコフとかM19という小銃が世界中に出回ってる。僕は途上国をあちらこちら旅していますけれども、もう本当に沢山あるんです。とにかく、これに手を付けていく。僕はカンボジアのPKOにも取材に行きましたけれど、カンボジアでもお金を出して刀狩をして、うまくいったんですよ。
ですから同じようなことを全世界でやらなければいけない。
今、日本はいろいろなところで積極的平和主義・平和外交とか言ってるじゃないですか。だったら、こういうところに金を出すべきなんですよ。世界中の小火器、小銃を日本が買い取ります、日本が買うから、みんな武器を捨ててくださいと。ところがこれを嫌がるのがアメリカなんです。武器で食ってるから。
これも皆さん、大マスコミに騙されちゃ駄目ですよ。シリアの東グータ地区で化学兵器が使われたということで、アメリカはトマホーク巡航ミサイルをそこに百発撃ち込んだ。あんな狭い地域に百発も撃ち込んだら、生きている人間は誰もいなくなりますよ。実はあれは、ミサイルの在庫が余っていたそうです。巡航ミサイルというのは燃料がすぐ劣化するんですね。だから、劣化して駄目になる前に使わないと全部ムダになっちゃう。
実際にあの場所で化学兵器が使われたかどうかなんて、わからないんですよ。日本が積極的平和主義って言うんだったら、ああいうところにこそ自衛隊の部隊がPKOで行って検証したらいいんです。
化学兵器のあるところなんて危なくて行かれないって言う人がいるけど、何言ってるんですか!世界中で唯一本当の化学兵器と対処したことのあるのは、我が国の自衛隊ですよ。思い出してください。オウム真理教のサリン事件の時、霞が関の駅で自衛隊の化学防護部隊が出たじゃないですか。あれに世界中の軍事関係者は仰天したんです、日本軍は凄いなと。あの場で咄嗟に出てきてあれができるというのは本当に凄いと。
あの時点で日本は、世界唯一の最強無比の化学兵器部隊を持っていたんです。あれ? でも何のためにあんな部隊を持っていたんだろう――それが世界の軍事関係者の間では結構話題になったそうですけれども、僕もそう思いますけれど(笑)。
こういうことも、皆さん新聞やテレビを見ているだけじゃわからないでしょ。僕の講演の面白いところはこういう話をするからなんです。まあ軍事オタクですから、軍事を知らないとそういう現場に行ったときに死にますから。
いつも言っているのは、軍事を知らずして平和を語れない、ということ。これは今日ぜひ覚えて帰ってください。
■軍事と憲政は表裏一体
今、自衛隊の日報が無くなったって騒いでいるでしょ。無くなった、不思議や不思議やと、国会議員も大マスコミも騒いでいる。軍事を知らないから騒いでいるんですよ。軍人というのは報告と記録があって昇進するんです。命より大事なんですよ、あの日報は。
皆さんも子供のころから様々な戦記物語いっぱい読んだでしょ。大東亜戦争の時のことを書いて月刊誌で売れまくっている本があるわけでしょ。
ドキュメンタリーもすぐ出るでしょ。なんであんなこと出来るんですか。事細かな日報が全部残っているからですよ。何時何分〇〇より砲撃ありとか全部残っているからです。そうでないと賞罰ができないじゃないですか。そんなもん残ってないわけがない。軍事のイロハのイ、それを書けばいいんですよ。僕は書いていますけれども。だから僕を呼んで朝日新聞なんかもコメントさせればいいんですよ。記録の残っていない軍隊は軍隊ではないと。
皆さん、軍事とは何か、軍隊とは何かを、ぜひ知っておいてください。これを知らないと本当に戦争に巻き込まれるんですよ。本当に大事ですよ、軍事を知るということは。僕がイラクに行った時のことを書いた本『イラク生残記』というのがありますが、そこには死にかけた時のこと、実体験が書いてあります。
いちばん難儀なのが旧社会党のような人たちですね。「憲法九条を守っていれば戦争はおきないんだよー」って。では憲法九条を守っていると、どうして戦争は起きないんでしょうか。憲法九条を守っていると拉致された同胞が帰ってくるのでしょうか。もう無茶苦茶ですね。
憲政っていうのは、まずは事実、現実をしっかりと見つめて、それから学ぶべきことは学ぼうという姿勢が大事だと思うんですよね。だから、皆さん、まず軍事について、もっともっと知ったほうがいい。
そしてもう少し自衛隊についても理解してあげてください。本当に彼ら彼女らはよくやっています。昔は石を投げられたと言いますけれども、これだけの環境の中でよくやっているし、本当に強いです。精強無比です。時々しょうもない失敗もしますけれども(苦笑)。
軍事を知り、自衛隊のことを理解することと、憲政を尊重することとは実は表裏一体、同じことなんです。憲法も大事だし、憲政も大事です。でもそれをただ唱えただけでは本当にそれをわかっていることにはなりません。
そうじゃなくて、日本の置かれている状況、世界の状況、そして軍事も含め世界がどう動いているかという現実をきちんと把握した上で、ちゃんとした憲政を進めていくというのが、僕は正しい道だと思っています。
ご清聴、ありがとうございました。(拍手)

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これまで4回に渡り、勝谷誠彦氏の講演録を連載して参りました。
同講演録は『世界と議会』2018年夏号に収録されていますが、こうした識者の提言や時代を反映した課題を向き合いながら半世紀以上、今日まで続いて参りました。
節目の刊行となる次号の60周年記念号は、何としても皆さまと共に作りたい。そう願っております。
どうか皆さまのお力添えを下さいますよう、お願い申し上げます。
リターン
3,000円

Aコース(世界と議会60周年特別号のお届け)
尾崎財団からの御礼レターと『世界と議会』60周年特別号1部、「人生の本舞台」ポストカードをセットでお届けします。
また希望される方のお名前は誌面にて「協力者一覧」に掲載するとともに、財団特設サイトでもリンク付きで掲載いたします。
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年3月
10,000円

Bコース(世界と議会60周年特別号+会員特典1年)
Aコースに加え、尾崎財団の会員特典を1年間ご提供いたします。
特典期間中に発行の『世界と議会』お届けや会員限定イベントへの優待、会員専用サイト限定の各種コンテンツをご利用いただけます。
- 申込数
- 32
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年3月
3,000円

Aコース(世界と議会60周年特別号のお届け)
尾崎財団からの御礼レターと『世界と議会』60周年特別号1部、「人生の本舞台」ポストカードをセットでお届けします。
また希望される方のお名前は誌面にて「協力者一覧」に掲載するとともに、財団特設サイトでもリンク付きで掲載いたします。
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年3月
10,000円

Bコース(世界と議会60周年特別号+会員特典1年)
Aコースに加え、尾崎財団の会員特典を1年間ご提供いたします。
特典期間中に発行の『世界と議会』お届けや会員限定イベントへの優待、会員専用サイト限定の各種コンテンツをご利用いただけます。
- 申込数
- 32
- 在庫数
- 制限なし
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- 2022年3月

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