デジタル修復の難しさ。

既に２６８名もの方にご支援を頂くことが出来ました。

さらに、１４５７もの「いいね！」と５９８ものツィート。

本当にありがとうございます。

１２月１２日の命日にお墓参りをしてから２か月が過ぎました。

プロジェクトが成立した際には、こんなにも多くの方が応援をしてくださったことを小津監督に報告しに行きたいと思います。

 

さて、本日は、デジタル修復の難しさをお話させて頂きます。

プロジェクトの本文にもあるように、私たちのゴールは、公開初日（昭和２４年９月１３日）のニュープリントの状況を再現することにあります。

「晩春」ではありませんが、修復作業をするにあたり、こんなことがありました。

デジタル化と最新の機材のおかげ（せい）で、撮影時のカメラの音が取り込まれてしまっていました。また、照明の影が画面上に映ってしまっていることもありました。

皆さんが修復を担当されるとしたら、これらの音や影を消しますか？　残しますか？

暗い部分をどの程度まで明るくすれば良いのか？　見えすぎなのか？

デジタルでは、多くのことが可能になってしまった為、疑問は尽きることがありません。

幸いにも、元小津組の方々に監修をして頂くことが出来、当時の映画館の設備では見えなかった、聞こえなかったであろうものは修正し、当時でも存在するものはそのままにするということになりました。あくまでも、初日の再現が最終目標です。

 

プロジェクト締切まであと８日。約６２万円で達成となります。

応援、よろしくお願いいたします。

 

デジタル修復した「東京物語」（２K修復）の比較映像です。

「晩春」は４Kでの修復になります。

https://www.youtube.com/watch?v=jnm5SJKY6bc