トーマスの新しいオーナーが決まりました！

クラウドファンディングによるご支援によって保護された「トーマス」
千葉市にある「千葉ライディングパーク」様に受け入れていただきました!
私達の活動をご理解してくださり、行き先の公開も快く承諾してくださいました。
そのうえで「大切にします!」と、おっしゃってくださいました。

トーマスは、肥育場から保護できた記念すべき最初の子です。
多くの方のご協力によってクラウドファンディングが成功し、初めて肥育場に引き取りに行った際、楽しみよりも「引き取ることができる子はいるだろうか」と不安に思っていました。
肥育場に送られてくる馬は、怪我をしている、体質が弱い、足元に不安がある、高齢などの理由がある馬が圧倒的に多く、成績が悪いという理由だけで来る馬は少ないのです。
そのため、乗馬として生きる道へと繋げられる馬がどれだけいるのか、という不安が大きかったです。

そんな中、入り口近くの馬房に体が大きく、まだ競馬を引退してから間もないことを感じさせるほどの筋肉がついている馬がいました。
私が馬房の前に行くと自ら近寄ってきて、遊んで欲しそうに顔を近づけてきました。
「体は大きくて威圧感はあるのに、人懐っこくて優しい瞳をしている馬だなぁ」
というのが第一印象でした。
私がその馬と触れ合っている間に野口さんが状態を確認してくださり、問題ないとのことで保護できることになりました。
それが後に「トーマス」と名付けられた馬との出会いでした。

トーマスは引き取りの前日に競馬場から肥育場に連れて来られました。
馬運車の日程があと１日早かったら、トーマスとは一生出会うことはありませんでした。
肥育場の社長さんから色々と話を聞けば聞くほど、様々な偶然が重なってその日に肥育場に到着したことがわかりました。
最初に保護できた馬が奇跡的な偶然が重なって保護できたので、そのような意味も含めてトーマスは印象深い子です。
それから順次保護することができ、一斉にオーナー募集を開始してから最初に新オーナーが決まったのもトーマスでした。
最初に保護できた子が最初に新オーナーが決まる、ということも不思議な縁を感じました。

馬の世界において「運が良い」ということは、かなり重要なことです。
しかし、トーマスは保護されてからも一生懸命リトレーニングに励み、その成長をみんなから褒められ、愛され、大切にされながら第二の馬生を歩んできました。
その頑張りが認められたことで、今回のご縁をいただけたと私は思います。

トーマス、たくさんの想い出をありがとう。
君ならこれからもみんなに愛されて活躍できるはずだよ。
千葉ライディングパーク様、トーマスをよろしくお願い致します。
ありがとうございました。