“軽井沢とフェアバンクスの二拠点” レラの発情が始まったよ！！

軽井沢ではクマ対応のピークシーズン真っ只中で、スタッフ全員、フル稼働でがんばっています。

この時期はいつも月日が経つのが矢のように早いです。

 

その一方、私はまだ来ぬレラの発情に不安と焦りを感じつつ、日々の対応をタマとがんばりながら、今か今かと待つ日々を送っていました。

 

そして、ついにフェアバンクス時間７月７日の七夕の日。

 

現地でレラの飼育管理と観察をしてくれている娘から興味深い動画が送られてきました。

 

「んっ、これはもしかして...」

 

【動画】実際の映像（レラとパハカスの求愛）

 

パハカスがレラを優しく舐めたり、噛んだり、お互いがじゃれ合ったり。

レラも耳をピンと立て、尻尾を振っています。

 

お互いの求愛行動が始まっていました。

 

「これは発情が近いかも。。。」

 

レラの出血がないかよく確認するように、改めて娘に指示を出しました。

 

そして、その翌日（７月８日）。

 

娘から早速、１枚の写真と共に連絡がありました。　

「レラの出血、始まったよ。」と。

 

「よしっ、ようやく来たか。」と、私も思わず声が出ました。

 

なんと前回の発情から ２１８日 でした。

 

母親のタマが短期間で北海道と長野間を飛行機で２往復したときの発情サイクル（２１５日）とほぼ同じでした。今回、レラにもかなりストレスがかかり、このような結果になったと思います。

 

本当は日本で自然交配させてあげたかったのですが、人側の色々な事情が重なり、レラには大変な思いをさせてしまい、改めて申し訳なく思います。

 

でも何とか発情まできました。

レラはここまでよくがんばってくれました。

 

あとは２頭でさらに愛情を深め合いながら、お互いを求め合う日を待つのみです。

 

初めての自然交配に望むメスは、通常（出血から約１２～１５日）より早く（出血から１０日前後）交尾行動に入る可能性もありますので、娘には引き続き、よく観察してもらっています。

 

とは言え、ひとまず娘にも感謝したいと思います。

 

ニルスさんが不在の間、さらに多くの方々の思いを背負うこのプロジェクトの重責の中、レラに安心と勇気を与えながら、彼女の運動や飼育、観察をがんばってくれました。

 

 

今回、レラの発情は大変遅れましたが、ひとつ良いことがあります。

 

それは、ニルスさんが明日ノルウェーからフェアバンクスに戻ってくることです。これで、レラとパハカスは、繁殖活動の経験が豊富なニルスさんと共に交配に望めますし、娘も少し肩の荷がおろせます。

 

私は遠い空の下からですが、彼れらの交配の成功を祈りながら、今、ここで自分にできることをしっかり行いたいと思います。

 

田中