“軽井沢とフェアバンクスの二拠点” がんばるんだよ、レラ。

レラの発情がようやく7月8日からスタートしました。

過去の発情サイクルデータから予測した当初の予定より約50日間も遅れました。

 

そんな中、１ヶ月以上の間、レラを見守りながらがんばってくれた娘がいよいよ帰国することになります。在籍中の高校の規定のより、これ以上の休日をとることができないためです。

 

レラの発情がここまで遅れなければ、本来はこのタイミングでレラと一緒に日本に戻る予定でした。でも、こればかりは仕方ありません。

 

レラを勇気づけながら、よくここまでがんばってくれました。

リターン品のオリジナルクマ鈴をひと足早く受けったニルスさん（※）

 

（※）リターン品としてクマ鈴をご希望いただいた支援者の皆さまには７月下旬から８月中旬にかけて、順次、配送させていただきますので、もうしばらくお待ち下さい。

 

さて今回、ニルスさんがノルウェーから帰国するまで、レラはもちろん、そり犬達も含めた多くの犬たちの飼育管理や夏のそり犬ツアーなどをお手伝いした娘。

これは冬にそり犬が極寒の中、待機中に履く靴下。破損品の確認作業。

 

そんな娘にニルスさんが帰国前にご褒美をくださいました。

 

アラスカ内陸氷河の一つ「Castner Glacier（カストナー氷河）」に連れて行ってくれたようです。

Castner Glacierは、フェアバンクスの南東 約３００km（赤印）。

 

氷河は解けながら後退し、この氷河で解け出た水はフェアバンクス付近を流れるタナナ川に合流し、最終的には有名なユーコン川に注ぎ込みます。

 

（動画）氷河から解け出したばかりの濁流

 

川が大好きなレラはこの通りだが・・・さすがにかなり冷たかったらしい。

 

レラやパハカス、タマの母ソリダッド、ニルスさんの娘さんと３～４時間の楽しいハイキングをさせていただいたようです。

 

（動画）ホッキョクジリスの匂いを見つけたのか、穴を掘りに夢中のレラ

 

タマの母ソリダッドとレラと一緒に。

 

氷河の最前線の氷壁の前でニルス、パハカス、レラと。

 

 

ニルスの娘さんのアストリアともこの旅でお別れです。

 

カストナー氷河に向かうトレイルでは、多くのホッキョクジリスが見送ってくれたようです。

 

今回、娘はニルスの不在中、彼のベアドッグ「Skydog」の出産にも立会い、３週間の間、６頭の子犬たちの管理にも貢献してくれました。

 

初めての海外で、しかも慣れない環境と仕事はとても大変だったと思います。しかし、彼女なりにやり遂げてくれました。今回のプロジェクトを通して、たくさんの経験をさせていただいたことで、彼女自身、一回りも二回りも成長させていただきました。

 

改めまして、関係者の皆さま、ご支援者の皆さまにこの場を借りて感謝申し上げます。

 

そして、別れの日。フェアバンクス国際空港までお別れにきてくれたレラ。

とても落ち着いていたようです。

「がんばるんだよ、レラ。」。そして、娘は日本へと旅立ちました。

 

レラは再びニルスさんとの暮らしが始まりました。

 

色々なところに連れ出してもらい、いろんな動物を見たり、

 

（動画）ヤナギランを食べるムースを見るレラ

 

他のベアドッグたちと、毎日たくさんお散歩したりと、今ではもう自信満々に、日々楽しんでいる報告がニルスさんから入ってきます。

 

 

そして昨日（７月１９日）。

 

ニルスさんからあるメッセージとともに、１本の動画が送られてきました。

 

２日前までパハカスはレラに興味はあるものの、レラはまだパハカスには興味がない感じという報告を受けていましたが、ようやく変化があったようです。

 

ニルスさんからのメッセージと動画はこんな感じでした。

 

「Definitely some flirting going on today!!」

　＝今日は明らかにいちゃいちゃしてるぞ。　と。

 

（動画）ニルスさんから送られてきたいちゃいちゃする２頭

 

恐らくもうすぐレラがパハカスを受け入れる日が来ると思います。

 

このまま温かく見守りたいと思います。

 

田中