
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 780人
- 募集終了日
- 2024年1月31日
“出産を待つ日々” こんな結末が・・・何とか生きて!
繁殖小屋での暮らしが始まったのが9月21日。

それから9日間が経過しました。
その間、2度ほど状況報告させていただきました。このときは私自身、すぐにレラの安産の報告ができるものと思っておりました。
しかし、この数日間、私の想像を超える壮絶な出来事が起こりました。私はそれらによる肉体的・精神的な負担で、これまで皆様に活動報告を書くことができませんでした。
どうかお許しください。
では一体レラや子犬たちに何があったのか、そして今、どのような状況なのか、お伝えさせていただきます。
まずレラですが、昨朝、緊急入院しました。
陣痛促進剤(オキシトシン)を投与し、最期まで自力での出産を試みました。

しかしながら、娩出には至らず、最終手段の帝王切開をしました。

3頭のうち、2頭がすでに子宮の中で死んでいました。
かろうじて生き残った1頭もかなり弱った状態で、蘇生作業と共に産まれました。
では、なぜこのようなことになったのか。
当初の出産予定日は9月22日(交配初日を起算日として妊娠期間62日)でしたが、その時が来てもレラのお産はありませんでした。
予定日1週間前(9月16日)のレントゲン検査で「1週間前にしては、胎児たちの背骨や頭骨の発達が未熟ですね。予定日よりお産が遅くなる可能性が高いですね。交配を4日間(7/23-26)されたのであれば、恐らく最初の1~2日目はレラは交配に失敗し、3日目か4日目の交配が成功した、その時の胎児たちでしょうね」と、かかりつけの獣医師から助言をいただいていたので、私は当初の予定日が過ぎても心配はしていませんでした。また平均的な犬の妊娠期間もそもそも64日ほどと言われているので、その点を考えても、レラの出産が遅れることに違和感はありませんでした。
しかし、9月16日のレントゲン検査後に、改めて出産予定日の本命とした交配3日目から起算して62日目(9月24日)、また通常の平均的な妊娠期間である64日目(9月26日)を過ぎても出産の気配がありません。
「これは嫌な予感、おかしいな。」と思っていた矢先の9月27日(金)朝。
「あれ、何だこれ。こんな黒緑色した粘性の高いおりもの、これまで見たことない。」
すぐにかかりつけ獣医師に確認しました。
「これは胎盤が剥がれ落ちたあとに出るおりものかもしれないね。今日にでもお産があるかもしれない。破水がないかも含め、よく見ておいてあげてください。万が一、明朝までお産がない場合、すぐに連絡ください」と。
一方、私は小屋暮らしもすでに1週間経っていましたし、少し疲れていましたので、「よしいよいよお産が来るぞ、レラがんばれよ!」と、いつもにまして気合を入れて夜も見続けました。
しかし、この夜もお産はなく、出産直前に必ず起こる破水もなし。巣作り行動もない。それどころか、レラがいつもより不安そうに私についてくる。
「これはやはりおかしい。」
明朝、開院前にレラを病院に連れていき、2回目の超音波装置による胎児の生存確認。
「1頭、心臓が動いていない子がいる。帝王切開もいろいろなリスクがあるので、まずはレラ自身で産めるように陣痛促進剤を投与して様子を見ましょう。それでもダメなら、残された胎児やレラにも命にリスクがあるので、すぐに帝王切開をしましょう。」ということで、そのまま緊急入院となりました。
陣痛促進剤を投与後、小屋には帰れないので、院内の部屋で待機。3時間待つも陣痛は来ず、それどころか、オキシトシン効果で落ち着きすぎて寝ているような状態でした。
そして、レラはそのまま帝王切開に臨むことになりました。
私は祈るような気持ちで、病院の外で待っていました。3時間後、手術を終えた先生から開腹してわかったレラの子宮の驚きの状況を聞くことになります。
犬は双角子宮ですが、レラの片方の子宮は空で、もう片方に3頭すべてが入っており、一番子宮頸部に近い(最初に出る)胎児は、母親側の(胎盤機能不全)原因で、1週間くらい前には胎盤が剥がれ落ちて胎児は死亡し、その胎嚢の中に剥がれ落ちた胎盤が腐り、黒褐色に変色して溜まっていたようです。

それに伴い、真ん中の胎児も2~3日前に死亡し、奇跡的に一番奥の胎児だけが生き残っていたよとのこと。また通常、陣痛促進剤を投与されたメス犬の子宮は、獣医師が胎児を取り出すときに「ぎゅっ」と収縮するようなのですが、レラの子宮はまったく収縮しなかったようです。
これらから考え、もともとレラは卵巣や卵管、そして子宮などの生殖器に異常をもっており、それが凍結精液による人工交配の失敗や、今回の片方の子宮角に胎児ができたこと、胎盤機能不全や子宮の筋収縮不全に繋がり、破水も陣痛も起こらず、このような結果につながった可能性があるとのことでした。
レラはまったく悪くはありません。
お腹を2度も痛め、生死のリスクを抱えながら、本当によくやってくれました。レラは繁殖前のDNA検査や、排卵に異常がないか等の検査も受け、しっかりクリアーし、繁殖に臨みました。
しかし、私が彼女の体のことをもっと知り尽くしていたら、彼女にこのようなつらい思いをさせずに済んだかもしれないと思うと、今更ながら申し訳ない気持ちもあります。
そんな中でも、1頭の子犬をこの世に残してくれたレラには感謝と労いの気持ちで一杯です。
とは言え、現実はさらに厳しい状況でした。
出産後、レラに母性が芽生えるかと思いきや、

帝王切開で娩出したせいか、彼女は自分の子にほとんど興味を示さず、今は完全に育児放棄しています。もちろん今、レラは心も体も傷んでいますので、時が来れば子犬とも良い関係になれるかもしれません。
しかしながら、このままでは子犬の生存や健康状態に大きく影響しますので、手術直後から生き残ってくれた子犬の子育て(哺乳や排便促進、温度管理など)をしてきました。

1~2時間おきに哺乳を続けています。

しっかり体重が増えているか、哺乳時に毎回、体重計測。

子犬は自分で排便できないので、授乳の際に必ずおしりを擦りトイレ。
今、レラは育児放棄をしていますが、これまでに十分にどれだけがんばってくれたことか。。。まずはじっくり繁殖小屋で心と体を癒やしてほしいと思っています。

だからこそ私は、子犬とレラの双方をしっかり支え、将来は両者を必ず良い方向に導いてやりたいと思って、今、全力でケアをしています。
最期にこの子犬の名前を紹介します。
私はこの子を「HATTIE(ハッティー)」と名付けました。
ハッティーとは、今回、レラが自然繁殖のときに3ヶ月間滞在した家(ニルス家)の目の前の道路の名前(Hattie Creek Rd.)から取りました。
この道は、滞在中、毎日のようにレラと歩いた思い出の道であり、またハッティーはフェアバンクスにすむ旦那さんのパハカスにあまりにもそっくりであることから、お世話になったニルスさんやフェアバンクスへの思い出やご縁、そして感謝の意を込め、この名前にさせていただきました。

レラ(左)、パハカス(右)

ミルクを飲むハッティー、顔の模様は父とほぼ同じ。
ハッティーにどのような将来が待っているかは、もちろん今はまだわかりません。しかし、皆さんのご支援をいただきながら、そして、レラが身を削ってようやく授かってくれた子犬です。
ハッティーが多くの人々や、新しいオーナーや家族に愛される素晴らしい生涯を送れるよう、私自身も最大限の愛情を注いであげたいと思います。
長くなりましたが、今回のレラが頑張ってくれた出産結果、及び新しい子犬の紹介でした。
これからもレラ、そしてハッティーをどうぞよろしくお願いいたします。
田中
リターン
3,000円+システム利用料
3千円|応援コース
・感謝のメール
・終了報告レポート
・子犬の画像データ
・オリジナルステッカーのデザインデータ
- 申込数
- 125
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年10月
3,000円+システム利用料
The Course for who live outside Japan [3,000 yen]
"Support package"
■ Thank-you E-Mail
■ Project report (PDF)
■ Photo data of puppies
■ Original sticker digital data
*It is possible to purchase more than one.
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年10月
3,000円+システム利用料
3千円|応援コース
・感謝のメール
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・子犬の画像データ
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- 2024年10月
3,000円+システム利用料
The Course for who live outside Japan [3,000 yen]
"Support package"
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*It is possible to purchase more than one.
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- 発送完了予定月
- 2024年10月

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