中門、再びその姿を現す

2025年6月4日ついに中門の復元工事が行われました。
今回の工事での大きなポイントは、「掘立仕様」での再建。もともと中門は掘立柱だったと考えられますが、長年の風雨により地中にあった部分が朽ち、切断された上部のみが沓石の上に残されていた状態でした。

かつての写真と柱の節の位置を照合した結果、当時の高さを復元できることが判明。今回は石場立てから本来の掘立柱へと戻す方針が採られました。

新たに用意された杉丸太の柱には、防腐・防虫処理を施し、現場ではコンクリートスラブを切断して柱脚を埋め込みました。
中門がまっすぐに立ち上がった瞬間、庭園全体の空気が凛と引き締まったように感じられました。

驢庵露地 東氏 庭園再生プロジェクト 

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