歳をとっても病気になっても、いつも楽しくしあわせに。

みなさまこんにちは。

NPO法人もりねこ副理事長、田端美樹と申します。

 

3日前にスタートした、もりねこのREADYFORプロジェクト。

3日間でみなさまから１６０万円ものご支援を賜りましたこと、深く感謝申し上げます。

 

また、老病ねこたちのための専用ケアホーム、『しっぽのおうち』へのみなさまの関心の高さにも驚くとともに、みなさまのご期待に添えるよう頑張らねば、と背筋の伸びる思いがいたします。

 

 

思い返せば7年と5か月前、もりねこオープン時の保護ねこは4匹でした。

あれ？ゼロ忘れてない？と思われるかもしれませんが、本当に一桁の「４」匹だったのです。

 

あれから7年の歳月が過ぎ、たくさんのみなさまからのご支援に支えられ、もりねこが保護できるねこの数も格段に増えました。

半面、当初は思いもよらなかった課題に直面することもあります。その一つが、老病ねこたちのケアに関することです。

 

もりねこのコンセプトは「ねこもひとも、しあわせに。」というものです。私たちの考える「ねこのしあわせ」とは、ずっとのおうちでずっとのご家族に愛されて過ごすこと。

 

もちろん、もりねこの施設に居る間もできるだけ快適に過ごしてもらえるよう心を砕いておりますが、1匹のねこにかけられる時間やスペースなどにはどうしても限界があり、ねこたちにはいろいろ我慢してもらうことも多くあります。

ですので、もりねこ滞在はなるべく短くしてあげたいな、と思っておりますが、これもご縁のもの。

シニアねこや持病のあるねこ、FIVキャリアのねこたちは心ならずも滞在期間が長くなってしまいがちです。そんなねこたちの中には、もりねこで最後の時間を過ごすことになる子たちも出てきました。

 

 

もりねこから虹の橋の向こうの世界に旅立つことになったとしても、それまでの間できるだけしあわせで穏やかな時間を過ごしてもらうことができたら…。

そのような思いから、専門のケアホーム『しっぽのおうち』をオープンすることといたしました。

 

『しっぽのおうち』でねこ達をお世話してくださる「かんちょ」さんは本当に本当に優しい方です。

保護当時はニンゲンを信用せず、これはおうちねこ修行にかなりの時間がかかるのでは、と思われるねこ達にもかんちょさんの愛情が伝わるのでしょう、『しっぽのおうち』で過ごすうちにびっくりするほどの短期間でニンゲンを信頼してくれるようになるのです。

 

 

 

豊かな自然に囲まれた『しっぽのおうち』で優しいかんちょさんにケアしてもらいながら過ごす最期の時間は、ねこたちにとってかけがえのない幸福な時間となることでしょう。

 

様々な背景を背負ってもりねこの『しっぽのおうち』にたどり着いたねこたちが最期の時を迎えた際に、楽しいこともいっぱいあったなあ、この世界は楽しくて美しいところだったなあ、と思ってもらえるような日々を過ごしてもらえる場所にしていきたいと強く思います。

 

その思いを形にするため、みなさまからのお力添えを心よりお願い申し上げます。