【鶏を育てる宗谷の鮭】その１

ファームの鶏は「宗谷の鮭」を食べています。

同じく養鶏を仕事にするお仲間からは、稚内っぽい！と驚かれました。そう、おそらく鮭を毎日食べている鶏はいないのかもしれません。鮭を食べさせたいから鮭を食べさせているのではなく、これもご縁によるものでした。

 

鶏を飼い始めて間もなく、「鶏のエサ探してるんなら、うちの犬に与えてる鮭紹介できるぞ」と地元工務店の社長さん。

飼い犬に鮭を食べさせてる、充分これだけで驚きでした！

鶏のエサは、カロリー、タンパク質、カルシウムなどなど、それぞれの栄養素に合った素材が必要です。ある程度ブレンドされた混合飼料を購入することもできますが、鶏の健康や栄養を細かく管理するには適していません。

 

ちなみに、カヤニファームの鶏が食べているものは、

小麦、米、ふすま、米ぬか、オホーツク産魚粉（酸化防止剤無添加）、宗谷の鮭、利尻昆布、ほたて貝化石、すべて北海道産です。

寒さ厳しいときは、ここにとうがらし粉末やカロリーを増やすために油を少し加えることもあります。また、体調がすぐれない？？というときはお酢やヨーグルトを利用することもあり、考え方は人と同じです。

 

鮭を毎日与える前は、魚を煮て与えていました。たくさん釣ったので鶏にどう？という方もいて、タンパク源に困ることはなかったのですが、ほぼ毎日煮るのは少々手間でした。

 

 

お話をいただいた地元工務店社長さんのお宅には大きな樺太犬が当時２頭いました。タロ、ジロで有名な映画《南極物語》に登場する樺太犬です。つながりのある水産会社からエサ用に蒸した鮭をいただいているというので、早速伺うことに。

 

水産会社は稚内東部㈱さんという港にある会社で、サケフレークや冷凍ホタテなどを扱っている水産会社さんでした。HACCP（ハサップ；食品の製造、加工工程において、従来の食品衛生管理方法よりさらに安全性を確保できるシステムで宇宙食の製造に取り入れられている）基準で衛生管理を行っています。

 

鮭を利用できることはとてもありがたいことでした。

なにより社長さん（現在、相談役）の人柄が素敵だったんです！

いや、「粋な」方にはじめてお会いしたというのでしょうか。声のトーン、話しっぷり（失礼ですが）は、テレビ番組「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵（中村吉右衛門）そっくり！（本当に失礼ですがかっこいいのです！）

 

エサ代もそこそこかかるので、思い切って物々交換お願いできますか・・？？とお話すると、快く引き受けてくださり鮭利用がここから始まりました。以来、子どもの成長とともに家族全員お世話になっています。

 

－続きは数日後アップします！