支援総額
目標金額 7,500,000円
- 支援者
- 199人
- 募集終了日
- 2025年11月7日
【残り14日】小学生の夢から始まった僕の国際協力 / 15年ぶりのシリア訪問記 #1

こんにちは、Piece of Syria代表の中野貴行です。
日頃から私たちの活動を応援いただき、ありがとうございます。
今年4月、私は15年ぶりにシリアの地に足を踏み入れることができました。現地で見聞きしたこと、感じたこと、考えたことがたくさんあります。
今日から、私たちの9年間の歩みも振り返りながら、今回のシリア訪問記(全8回)をお届けします。
9年分の想いと、15年ぶりの再会の記録を、少しずつ綴っていきます。
また、オンラインイベントで聞きたい!と思っていただけた方は、10月30日(木)20:00の活動説明会に是非ご参加ください!
【詳細・申込】 https://syria-20251030.peatix.com/
さて、今日は私が国際協力の活動を始めた経緯についてお話をさせていただきます。
●世界を平和にしたい。けど、どうすればいいか分からない。
僕が国際協力に関わりたい、と思ったのは小学生の時でした。
きっかけは、アフリカの飢餓についての記事で、ガリガリに痩せ細った子どもの写真を見たことです。
「僕がご飯を残せるけれど、世界ではご飯が食べられない子どもたちがいるんだ」と知り、子ども心ながら「何かしたい」と考えて、小学校の卒業文集に「戦争や飢餓を止めて、世界を平和にしたい」という夢を書きました。
自分のことながら、なんてデカいことを書いたんだ、と驚きます。
でも、僕は友達作りが下手で、自分に自信もなく、自分の笑顔も嫌いでした。小学校の時の夢は忘れていき、「どうせ夢なんて叶わない」と思うようになっていったのです。
ですが、将来の進路を考えないといけなくなったときに、やりたいことが見つからない、と思いながらも、小学校の時の夢を思い出したんです。
「世界を平和にしたい」って。
けれど、どうすれば良いか分かりません。どんな勉強をして、どんな能力があればできるか、だなんて、教科書にも書いていませんでした。再び、途方に暮れてしまいます。

●行ってみないと分からない。踏み出した一歩で見えたこと
とりあえず「英語を学ぼう」「世界情勢を知ろう」という、ざっくりとした方向性だけで大学を選びました。ですが、大学に入って色んな本を読めば読むほど、どうすればいいか分からなくなっていきました。
国際協力の専門家になるために英語以外にも言語を学んだほうがよさそうだ。
国際協力の活動が、結果的に現地でマイナスの影響が起きてしまったことがある。
在学中に、9.11が起き、イラク戦争が起き、国連も国際法が戦争を止められない。
ますます、ちっぽけな自分にできることなんて何もないような気がしてきました。
在学中、なんとか英語の日常会話程度はできるようになり、海外との取引もある貿易会社に就職先も決まりました。そこで夏休みに、中東へのバックパッカーに向かいます。友人のいるトルコと、ピラミッドを見るためにエジプトへ。
トルコとエジプトを結ぶ航空券が高かった、という理由で、陸路を選択し、イラク戦争が起きている隣の国のシリアも通りました。「大丈夫だろうか?」という不安を吹き飛ばすほど、人々は優しく、治安が良くて驚きました。
バスを待っていたら、売り物のはずのお茶を「飲んでいけ!」ってご馳走してくれたり、商店街を歩いていたら、椅子に座らされてアラビア語で質問責めを受け、あたふたしてたら小学生が英語で通訳をしてくれて、「おー!日本から来てくれたのか!」と歓迎してもらったり、世界にはこんなにあったかい国があるんだ!と驚きました。
●笑顔だけではまだ、成果ではない
就職直前に、もう一度、海外に行きたいと思い、今度はフィリピン支援NGOが企画するスタディツアーに参加しました。スタディツアーとは、単なる観光ではなく、NGOなどが活動する現場を訪れ、体験学習を通じて現地の事情や相互理解を深めることを目的としたツアーです。その旅で、僕の人生観は大きく変わりました。
「笑顔は貧困のモノサシにはならないんだよ」
と、現地で長く働いていらっしゃる日本人スタッフが教えてくれた言葉があります。当時「途上国の子どもたちは、日本の子どもたちよりも笑顔が輝いている」と言った話がよくありました。
ですが、彼は「滅多に来ない外国人が来たんだから、彼らも笑うよ。それに、過酷な環境の中でも、それが日常なんだから笑うのも当然だ。でも、身近に病気があり、病院も学校にも行けず、仕事もなく、将来に明るい希望を持てない現実がここにある。それは笑顔とは関係ない」と。
見ている風景だけでは気付けない、長く関わることでしか見えないことがあることを知りました。

● 世界を変えるのは、いつもたった一人から
僕を変えたもう一人は、そのフィリピン支援NGOの活動で、コミュニティーリーダーとして働く女性でした。
「私はシングルマザーで、自分には何もできないと思っていた。でも、ここでNGOが活動して、仕事をして、できることが増えていって、今はコミュニティーをどう良くできるか、って考えるようになったのよ」
と、彼女は教えてくれました。
当時の僕は、大きな組織に入らない限り、世界は良くできないとさえ思っていたのですが、「一人を変えることのチカラと価値」に気付かされました。
自分が全てをやらなくたって良い。
一人が変われば、少しずつ世界も変わっていく。
それなら、僕ができることもあるかもしれない、と思えるようになりました。
●僕の愛したシリアの村が戦場になった
フィリピンから帰って就職をし、働きながらも「国際協力の道をいつか」と考えていた中で「青年海外協力隊」に行くことを決めました。向かったのはシリアです。
不安だったアラビア語も、人々の優しさのおかげで毎日が、授業のように常に誰かに話しかけられ、誰かの家に招待され、誰かの家でご飯を食べて、少しずつ上達していきました。
「全てを変える」ではなく、目の前の人との時間を大切にしながら、たくさんのことを教えてもらいながら、シリアという国が、そこに住む人たちが大好きになる日々でした。
2010年3月、2年間の任期を終えて日本に帰りました。僕にとって「第二の家族」と思える人たちが出来て、彼らに「また、必ず帰ってくるね!」と約束して。
しかし、2011年3月、シリアで戦争が始まりました。
ニュースで見るシリアは僕が過ごしたシリアとはかけ離れたものです。
画面で見る惨状に、居ても立ってもいられないのですが、でも戦地に行くことはできません。
そんな中、私が暮らしていた、第二の家族が住む村が戦場になったことを知ります。
何度も訪れた小学校の校庭は、ISによって占領され、処刑場になりました。
「まずは自分の目で確かめないと」と思い、2015年、僕は中東に向かうことを決めました。そこには、報道だけでは見えなかった、たくさんの事実がありました。
次回の記事では、Piece of Syriaを立ち上げていく物語についてお伝えします。どうぞお楽しみに!
お読みいただき、ありがとうございました!
Piece of Syria
中野 貴行
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