LIVE配信レポート｜vol.3「あなたは筑波大学で学んだという変わり者です」

 

この記事では、10月16日に開催された「ただいま筑波プロジェクト」立ち上げ記念トークライブの模様を、一部抜粋してご紹介します。今日で最終回です！

大学経営をリードする永田学長、さまざまな領域を越境して活躍する落合先生が、それぞれの歩んできた道のりや立場から「これからの時代に必要な学び」について語り合います。

モデレーターはREADYFORの代表・米良です。

ぜひ、週末のお供にご覧ください！

 

※配信内容はYouTubeからアーカイブ視聴も可能です。

 

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米良：

元々のテーマから離れてしまいましたが、あまりにも面白かったので掘り下げてしまいました。最後の質問に進んでいきたいと思います。まさに今見ていらっしゃる卒業生たちに、どんな学びを続けてほしいか、そしてどうやって筑波と関わっていってほしいかという話をいただけますか？

 

永田：

学ぶっていうのは、自分がやってきた分野の先にあることだと思うんだよね。もちろん全然やったことないことをやるのは構わないんだけど、要は好きなことでしかないと思う。好きなことっていうのはなんだって学びの対象になるので、料理でも何でもいいんです。料理といえば、ある数学者が料理の基本原理っていうのを本に書いていました。その方は美味しいご飯でお酒を呑みたいっていうことしか興味がない。ところが、やってることはいわゆる無水化。自分の学問とつながっているんですよね。そういうことだと思う。

 

米良：

「美味しい」に辿り着くために突き詰めていくことが、その方の「学び」なんですね。落合先生はどうですか？

 

落合：

どっちですか？料理の話？

 

米良：

料理の話じゃないです（笑）

 

落合：

学び続ける方法ね。僕は1年に1回は新しいことをしようっていうのがあってですね。今年は菩薩を作ったんですが、その前の年はずっとDJをしてました。

 

米良：

毎年新しいことをやること自体が、目的？

 

落合：

はい。日々新しいことをやり始めるための能力がすごい重要で。DJになるにはどうしたらいいかって考えると、勉強し出すじゃないですか。で、僕はコンピューターとメディアは専門だから、ヒューマンインターフェイスではどうしようとか、AI使ったらどうなるかとか、メディアアートだったらどうなるって掛け合わせたあたりに、自分ならではのDJがある。そういうのがみんなできるといいですね。

 

米良：

とはいえ、新しいことを始める1歩目のハードルっていうのが、日本はすごく高いと思うんですよね。

 

永田：

うん。だけどね、筑波大を卒業した人でしょ。その経歴の中で、たぶん何秒間かは世界で1番新しい先進的なことを卒業研究でやっていたはずなんです。そうしない限り卒業できないから。その経験をしてるんですよ、大学生っていうのは。でも、それを忘れちゃうんだよ、きっと。別に社会人なってからも同じだと思うよ。

 

米良：

本来は大学卒業の時には全員が経験してる「世界で1番新しいことをする」というのが、社会人になったら失われてしまう。

 

落合：

別に実証的な学問じゃなくてもいいわけですよ。批評でもいい、パースペクティブがあれば。どんなにちっちゃくてもいいから本当に新しいことをするっていうのは、僕も意味があると思いますね。それよりマーケットフィットしてることの方を重視するのが一般的なビジネスなんだけど、ちっちゃくてもいいから自分の領地があるのは大切なことですね。

 

米良：

本当にその通りですね。それこそ、アカデミアというところに触れ続けることによって、今自分がいるコミュニティとは違う価値観を得られ、また色々なものが見えてくる、という話なんだろうなと思いました。

 

永田：

大学はいつも、その価値を問われていると思ってやらなきゃいけないですね。

 

米良：

私も聞いていて、筑波大学の大学院に行きたいなって思うくらいです。きっと聞いてる方々の中にも筑波大学に戻ってこようっていうふうに思う方もいらっしゃると思います。最後にお二人から一言ずつお願いします。

 

落合：

「新しくて生活と共にある学びを続け ましょう」

 

米良：

素敵な言葉。

 

落合：

「生活と共にある」が重要ですよ。僕はライスワークっていう食べるための仕事じゃなくて、ライフワークを応援していますってよく言っていて。ライフワークの学びが好きですので、やっていただければと思います。あと、ぜひプロジェクトへのご支援をお願いします！じゃあ学長、お願いします。

 

永田：

「あなたは筑波大学で学んだという変わり者です。それをこれからも大切に！！」

 

米良&落合：

いい言葉！

 

永田：

あなたが選んだ大学は、相当変わってる大学だったわけですね。そこで学んだあなた自身は多分変わり者なんで、変わり者の一生を過ごしてほしいです。今ここで学んでる後輩たちも変わり者なんですよ。だって今時、寮生活の方が楽しいって言うんだから（笑）あなたの頃もそうだったけど、今もそうなんですよ。その子たちが学ぶ環境が、少しでも良くなるようにと思っていただければ、後輩たちは大変ありがたく思うと思います。彼らはあなた方の若い頃と同じですから、ちゃんと心は動くと思います。是非とも支えてやってください。よろしくお願いします。

 

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本記事でご紹介したのは、配信のごく一部です。
全貌はぜひアーカイブ動画で！

▼ただいま筑波スペシャルLVE配信「卒業してから、なに学ぶ？どう学ぶ？」

https://www.youtube.com/live/kClXgDlAKII?feature=shared

 

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引き続き活動報告ではプロジェクトの進捗状況や卒業生・大学関係者からのコメント紹介などを発信してまいります。残り日数もあとわずか。今後とも応援のほど、よろしくお願い申し上げます。