個人的な映画の思い出

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個人的な映画の思い出。

なぜか小学生の頃、映画監督になりたかった。映画館のない町で生まれたので、映画体験といえば主にテレビのロードショーであったろうが、映画というジャンルに惹かれていたのだろう。で、小学校の図書館にあった『映画監督になるには』みたいな本を手にしてみたところ。はっきりと『やめておきなさい』と書いてあった。当時、邦画は低迷期で日活ロマンポルノが新人監督の登竜門的な役割を果たしていた頃で、映画監督になるにはロマンポルノから始めなくてはならない、映画産業は先がないからやめておけみたいなことが書いてあり、これはダメだと素直に将来のレールの選択から外したのである・・・。

一番最初に断片的に覚えている映画は『キングコングの逆襲』である。映画館ではなくて市民会館的なところで観た記憶があり、メカコングの姿が印象的だったのかよく覚えている。その次は『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』で1980年だから10才の頃、隣町の映画館に兄と一緒に観に行った。初めて一人で映画館に行ったのは『2001年宇宙の旅』。中学生の頃、SF小説を読み漁ってアーサー・C・クラークなんかも読んでいたので、是非とも観たいと岐阜から名古屋まで電車で行き、大スクリーン（多分名鉄東宝）で見る映像に圧倒された。二本立てで、もう一本は同キューブリック監督の『時計仕掛けのオレンジ』！　その辺りで人生狂わせられた気がする。