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支援総額

4,505,000

目標金額 3,000,000円

支援者
402人
募集終了日
2021年10月15日

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2022年03月26日 23:04

FIP治療の最前線【年間30例以上の治療経験から】

2022・2・22より暗ウドファンディングを挑戦しております

そして、今回新着情報で、たんぽぽぱあだぷしょんぱぁく動物病院の

椿院長が皆様にわかりやすく説明をしてくれました

 

猫を飼う多くの方にも知ってほしい大切な事なので

今までのチャレンジの方達からも多くの方に発信していただければと転載をさせてください

 

 

 

FIP治療の最前線【年間30例以上の治療経験から】

たんぽぽあだぷしょんぱぁく動物病院(神奈川県相模原市中央区田名2804-9)では、GS441524を用いた猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療を積極的に行っております。昨年度は、30例以上の治療を行いました。

動物病院の獣医師にとって、FIPはとても診断に苦慮する病気の1つです。また、FIPの中でもドライタイプと呼ばれる病態は、確定診断まで至ることができない大変むずかしい病気です。

今回、動物病院ではなかなか確定診断が下せないFIPドライタイプについて、なぜ、確定診断ができないかの理由を、お伝えしたいと思います。

 

○症状が特徴的ではない

発熱と食欲不振といった、どんな病気でも出てきそうな症状しか出ないのがFIPです。中でもFIPのドライタイプは腹水もない、血液検査でも目立った異常がでないといった、軽い胃腸炎と診断されてしまいかねない病態がよく見られます。

 

○対症療法で一時的に良くなる

胃腸炎と診断されると、点滴と抗生剤等での治療により少し食事を食べるようになります。発熱から1週間ぐらい点滴通院等をして、「チュールは食べるようになって、少し動くようになった。でも、100%の食欲ではない」状態から、治療薬を変更してまた1週間。良くなったり悪くなったりを繰り返し、途中、検査をしてもこれといった異常はなく、獣医師も頭を抱えることがあります。

 

○明確な診断基準が存在しない

状況証拠から「FIP疑い」と診断されることとなりますが、「疑い」から「確定」に至ることができません。病状が進行し中盤〜末期になると超音波検査で、腹腔内に肉芽腫が確認できるようになります。肉芽腫の細胞診からFIP検査(PCR検査)で陽性と出ることもありますが、すでに病状は進行しています。

 

FIPドライタイプと診断・治療した猫たち



たんぽぽあだぷしょんぱぁく動物病院では、過去のFIPドライタイプであった猫たちのデータから早期確定診断をするための基準を設定しています。

・発熱がある(あった)

・SAAが高値である

・腹部超音波検査にて腎臓の長径拡大もしくは皮質髄質境界部高エコーが見られる

・小さい頃、下痢をしていたことがある

 

FIPの超音波検査で見られる特徴的な腎臓

 

SAAを院内で測定する装置


また、FIP治療を開始する前の予後基準を設定し、これらを満たさない場合、予後が厳しい旨説明させていただいております。

・HCT20%以上(重度の貧血が見られない)

・神経症状がない(ふらつきや発作)

・自力採食が可能

 

たんぽぽあだぷしょんぱぁく動物病院で作成したFIP治療の基礎知識について

 

○まとめ

FIPドライタイプは、初期は軽い病気のように見過ごされがちですが、見えないところで徐々に病気が進行し、手がつけられなくなってしまう恐ろしい病気です。また、FIP治療薬の存在は、獣医師の中でも懐疑的な意見もあり、FIPの猫に対しては、「治療法はなく対症療法を行う」ことが現在のスタンダードな治療法とされています。かくいう、私も以前はそうでした。余命宣告をするかのような恐ろしいFIPという病気を、確定診断したくないとすら思ったこともあります。しかし、今は、「FIPは治る病気である」ということをもっと多くの先生方、飼い主さま方にも知っていただき、治療を受ける環境が整うならばできるだけ多くの猫たちを救えたらと思うようになっています。

 

FIPの確定診断には、獣医師による状況証拠の確認と多くの症例数の経験が必要です。たんぽぽあだぷしょんぱぁくで多くのFIP猫たちを診察・治療し、データが集まる中で得られた経験値は、少しずつですがその精度を高めることができ、治療プロトコル(お薬の投薬量や検査のタイミング等の手順)も確立させることができました。

 

一人でも多くの獣医師先生方、猫ちゃんたちの飼い主さまにFIPのこと知っていただき、治療を受ける選択肢があることも知っていただけたらと願い、いつの日か、全国どこの動物病院でも治療ができる「治る病気」となれるように、今後も現場で1頭1頭、治療にあたっていけたらと思っております。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

たんぽぽあだぷしょんぱぁく動物病院 院長 椿直哉

 

当院に通われている猫さんたちや当院の情報をInstagram・twitterにて配信しております。

https://www.instagram.com/tanpopo_incho/

https://twitter.com/tanpopoincho

 

 

 

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